松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

豊川稲荷




じつは40過ぎた今まで、豊川稲荷に参拝したことがありませんでした。
 
今回、たまたま土曜日の日中は演奏会以外の予定がなかったため、名鉄電車で豊川稲荷に初めて行ってみました。
熱田神宮を出て、神宮前駅から豊川稲荷まで、急行を利用しました。特急とかを上手に乗り継ぐと、数分の時間短縮ができたらしいのですが、まあ、数分くらいですから、そんなに騒ぐほどのことはありません。それに、名古屋のひとは特急好きで、信じられないくらい特急が混んでいるのに、急行や各停はガラガラ。座れるほうがよいに決まっています。
 
豊川稲荷駅で下車し、勘で、目の前の初老の女性2人組の後ろをついて行きました。するとアーケードのある商店街に出て、さらに歩くと、なんとも雑な横断歩道の標識が道に書かれた歩車分離信号に行き着きました。スクランブル交差点をこういうエリア一帯に斜線で表現する交差点って、最近見かけないんですが、残ってるんですね。
 
さて。交差点渡ったのはよいとして、左なのか右なのか。
 
わからないのでさきほどの女性2人組の後ろを歩いていたところ、さらに100mほど歩いて、豊川稲荷に到着しました。
 
日本三大稲荷と言われているということで、妙な期待があったのですが、思った以上にカラリとした雰囲気です。伏見稲荷の千本鳥居のような、ゾワっとくる雰囲気も、穴守稲荷の築山のような重い雰囲気も感じない。じつはたいしたことないのかな?と思いつつ本殿に、ゆるい坂をあがって近づいていくと、本殿のなかに尋常ではない雰囲気がありました。そこらへんのお稲荷さんの本殿とは比べ物にならない空気が、ある。たしかに日本三大稲荷と呼ばれるにふさわしいものです。
 
本殿に参拝して、御神札をいただいたあと、境内案内図をたよりにぐるりとまわって奥の院と狐塚に向かいました。さすがに写真ははばかられて撮影できませんでしたが、殺気(神気?)があります。むしろここのほうが怖いかもしれない。
 
お稲荷さんはやっぱり神社ごとに独特の世界がありますね。八幡宮とかとそこが違うところです。なぜそうなるのかはわかりませんが。