松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

東洋経済を読んで思うこと

http://www.toyokeizai.net/shop/magazine/toyo/detail/BI/23da443b71b5e0db5c581ec8fa0ae9a4/
今回は、ロースクール特集なんです。
 
新司法試験ってたしかにひどい制度だと思います。
22年度入試からの74校の総定員が約4,900人ですからね。それ以前の、削減する前の修了生は、約6,000人。
なのに、最大3,000人が目標値で、だいたい合格者は2,000人台。
ということは、毎年、4,000人近い合格できないひとが積みあがっていくということ。
んで、三振したらアウト。
 
たとえば、お医者さんの試験とか、自動車免許の試験とかは、「本人がわかってなきゃならんことを知ってるかどうか」の試験だから、場合によっては合格率100%もありうるし、不合格だったら受けなおしも可能。
こういう通常の「試験」じゃなくて、法科大学院の場合、早い話、合格者数上限付きの選抜試験。しかも、弁護士が過剰になったらメシ食いっぱぐれるからと合格者数を抑制しようという話になってるし。
 
「三振したひとどうなるの?人生終了?そんな試験のために法科大学院なんて行かねえよ」というひとは出てくるでしょう。
普通なら、三振したひとの救済策として、公務員試験受験の年齢制限撤廃とか、そういうのをセットにして「チャレンジしませんか?」と社会に問いかけなきゃならんはずなんですけどね。
合格率3割の試験を道楽で受けられる、ニートになることが怖くない金持ちの子供以外は弁護士になれない社会のほうが、よっぽどおかしいとおもうけどね。
とまれ、新司法試験もさすがにこれではまずいということなのか、「予備試験」というのが来年から始まるそうです。
そりゃそうだろな。
ただ、そうなってくると合格率の低い法科大学院はいよいよお荷物になって廃校になるだろうし、結局なにをどう改革したのか、ということになって終わるんだろうなあ。
 
前々から思うんだけど、この国はなんで「国士を養成する」という理念をもって高等教育機関を整備していかないんだろう。
旧帝国大学と教員養成大学の学費は無料にすりゃいいのに。
も少し言えば、社会保障費を抑制してでも、次世代育成の費用にまわさないと。
子供は少ないうえにゆとり教育でアホだらけじゃ、いったい社会の舵取りを誰にまかせろってことになるんだろうね(´・ω・`)ま、おいらみたいな馬鹿が心配しなくても世の中きっとうまくいくって?そりゃすんませんね。