松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年9月9日(月)の日録。

ああ見えて雑談のメモ(1)

きちんと筋道たててまとめる気力がないため、8月31日に知人と行った雑談の記憶にある範囲を記します。裏をとる作業を省いているため内容は保証しません。

備蓄米はあんたの人気取りのためにあるんじゃありません(上)

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スーパーなどで起きているコメ不足。価格も高止まりするなか、大阪府が緊急調査を実施したところ、府内の8割の小売店で品切れが起きているという結果に。吉村洋文知事は8月26日、農林水産省に対して政府の備蓄米を放出するよう要望したことを明らかにしました。これに対して、27日、坂本哲志農水大臣は…
(坂本哲志農水大臣)「民間流通が基本となっている米の需給や価格に影響を与えるおそれがあるため、慎重に考えるべきものというふうに考えております」
備蓄米の放出に慎重な姿勢を見せ、新米が通常より早く出回り始めているとして不足感は今後減るとの見通しを示しました。
一方、吉村知事は27日、「生活現場の実態に対する危機感が国と自治体で開きがある」と述べました。
(大阪府 吉村洋文知事)「コメの価格はかなり急騰しています。現場に行けばすぐわかります。やっぱり供給が足りていないということですから、100tの備蓄米が倉庫にあるのであれば、それを放出しないのはおかしいのではないか」
また、吉村知事は、9月中には新米が出回ると聞いているので落ち着いた消費行動をお願いしたいと、呼びかけました。

“備蓄米の放出”に政府は慎重な姿勢 大阪・吉村知事「コメの価格はかなり急騰。やっぱり供給が足りていない」(2024年8月27日)

「今日(8/31)、電車乗る前に(駅前のイオン系列のお店)でトイレ借りたんです。甘木に戻ったら値引きシールハントをしないといけませんから、ついでに店内の偵察をしたんですね。そしたら、棚に山積みだったお米が半分になってます。とうとうイオン系列でもショートしはじめたかと、びっくり」

「たぶん一時的なものだと思います。買えるときにひと袋余計に持っておくくらいでいいと思いますよ。しばらくすると落ち着くから。

実は、長期的に見ても小麦の一人当たり消費量は年間29.0kg(昭和40(1965)年度)から31.7kg(令和2(2020)年度)へと3kg程度しか増えていません。この間にお米の消費量は117.4kgから50.7kgに60kg以上減少しました(図2)。「お米の消費が減った原因は、パンやめんのような小麦製品をたくさん食べるようになったから」とよく言われますが、お米の消費減少が始まった昭和40年度以降に小麦の消費量はそれほど増えていません。その間に消費が大きく増加したのは肉類(9.2kg→33.5kg)や油脂類であり、おかず(主菜・副菜)が充実し主食の割合が減少してきたのがこの半世紀の食生活の変化と言えると思います。

その9:小麦の自給率:農林水産省

いろいろ言われているけど、答えはすべてこの表にあります

「以前、(或る政党)の熱烈な支持者だった元高校教員がパンばかり食って米を食わなくなった。アメリカの陰謀だ!日本人なら米を食え!と騒いだときに少しは調べろあほんだらと出したグラフですね。どこがパンばかり食ってんだ。もう50年前から小麦の総需要は頭打ちだなにをみてほざいてんだ貴様国立大学出てるんだろ私学卒だからって馬鹿にしてんのかと、あんまり偉そうに知ったかぶりでおれにご託宣たれやがったからキレちらかしました。はい。これが?」

「このなかで肉と麦と米なら、米がいちばん単価が安いんです」

「ああ、そうか。わかりました。
おれが子供のころ醤油かけた漬物をごはんにのっけて、のどがつっかえないよう味噌汁吸いながらごはんばかり食ってました。むかしはおかずにおカネをかけられなかった。漬物と汁物、あとは焼き魚でもあれば御馳走だったわけです。塩サバが出てくりゃふつう、塩鮭なら豪華だった。鯛の尾頭付き塩焼きなんてぜいたく品でしたもん。高度経済成長で世帯収入はどんどん増えた。ごはんが主食なのではなく、おかずが主食になっていったんです。とくに肉を使ったおかずが当たり前になった。
いま、どこの栄養士だったか名前忘れたけど「健康のために米やパン、炭水化物を減らせ、おかずを食え!」とかやってるじゃないですか。あの流れで米の消費が減り、肉が増えた。ほら、プロテインって売ってるでしょ。溶かしてスポーツマンが飲んでるやつ。ああいうたんぱく質信仰というのかな。米を食うな肉で健康づくりとか言い出すステーキチェーンとかも出てきた。
いま、円安ですよね。肉も野菜も高くなった。おかずという「主食」にカネをかけられなくなったひとたちがいっぱい居るわけです。自然と、これまでおかずを食いまくって贅沢できたのが、質素に向かわざるを得ない。それこそおれの子供のころみたいに漬物と味噌汁とごはんで一食が当たり前になりつつある。おれがいま仕事貰ってる事業所でも、コンビニのおにぎり1個とパン1個が昼飯とかいう事務屋の女の子何人かいますもんね」

「そう。カネがないから庶民が米に回帰してきているんです。現時点で去年より10万トン消費が増えたという報道もあったりします。米を卸や農協経由で契約栽培で確保するような大口需要家は、自社の販売データやPOSレジの販売データを売っている会社から取り寄せた数字で、分析しています。
野菜も肉も売れないが、米は売れているんです。輸入牛肉と国産牛肉の価格が逆転して、いよいよ牛肉すら売れなくなった。どこのスーパーもいま棚は豚肉と鶏肉ばっかりでしょ。
6月を過ぎると、新米が出回るまえの在庫調整で、ふつうなら押さえていた在庫のリリースがはじまります。それを安売りのお店がスポットで購入して、店頭に並べていたわけです。例年になく米が売れるから、大口需要家が手放さない。庶民はなるべく安い店で買おうと押し寄せる。安い店は過剰在庫は持ちたくないから、絶対に売れるぶんしか年間契約していません。早々に使い切って不足分を仕入れるため卸を買い叩こうと思ったら、卸は日ごろの意趣返しで売ってくれない。農水省の言うとおりなら計算上在庫はある。作況指数は101。前年割れじゃない。流通在庫もあるはず。でも、先約が手放さないのに後から来た客、しかもいつも値切ってくる奴に売る馬鹿居るわけないじゃないですか。だからいちばん立場が弱い庶民向けがショートするんです」

「ということは、新米の時期になったら価格は落ち着く?」

「落ち着くと思います。新米の供給ができるようになったら、古米に用はありません。大口需要家のリリースがはじまると思います。
ただ、円安で食い物がどんどん値上がりして、おかず減らして米を食うようになったのが原因で、肉も野菜も値段があがりっぱしのままなら、米の需要は決して減りません。むしろこれから米の需要は増え続けるかもしれない」

「これね。前にもこの話をしたけど、むかしは食管法で政府が農家から高く買って、精米業者や卸に安く売る、いわゆる逆ザヤで、農家の所得補償をしながら、庶民の負担軽減をしてきたわけです。
これを、当時の世論がガンガン叩いたわけです。マスゴミと一緒になって。農家への所得補償は自民党による税金つかった買収だ。票田維持のため税金バラまいていると。
その流れで2004年、子鼠や我らが心から敬愛するケケ中が政権やってたころ、流通の完全自由化に踏み切ったわけです。
農家や農協さんは、これからは高く売れる米を作らないといけない、とやっきになった。
1993年の大冷害で、まず冷害につよい品種への切り替えがすすんで、今度は「美味い米」をめざして品種改良がどんどんすすんでいった。高く売れる米をどんどんつくるのが、生き残りの王道だということになった」

 

9日の記録。

ビーフカレー甘口 -イオンのプライベートブランド TOPVALU(トップバリュ)

久留米からの帰りに昨日駅前のイオン系列のお店でみつけたレトルトカレーをかけてみることにします。昼弁当用のごはんをもう一つ解凍すればいいじゃないかという気もしたのですが、寝ぼけて惰性で焼きビーフンをつくりはじめてしまったので、その上にかけていただきます。

見切り品コーナーに辛口があったらたぶん辛口を買ったと思います。甘口はひといろ足りない虹のようです。

途中でほかの現場に移動するため、14時ごろ、ここ数日こもっている現場を出ました。

外は35度の抜ける青空です。もう少し涼しくなってくれませんかね……。