松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年4月8日(月)の日録。

観光施設化よりも。

福岡県東峰村は日田彦山線BRTひこぼしラインの3つの駅を改修するため新年度予算案に約2億4000万円を計上しました。改修の対象になっているのは、1日の平均利用者がいずれも15人~30人の駅。福岡県内で最も高齢化率の高い村ならではの切実な事情があります。
(略)
去年8月に開業した日田彦山線BRT「ひこぼしライン」 1日の平均利用者数は約210人で鉄道時代の131人よりは増えています。(2月1日~18日調査)

1日の利用者15人の駅を改修 費用は1億1200万円 高齢化率47%超の村が抱える切実な事情 日田彦山線BRTひこぼしライン - RKBオンライン

このひこぼしライン、バスが走っているところは見かけましたが、乗車したことはありません。乗ろうと思えば高速バスかなにかで甘木からJR日田駅に行って、今度はJR添田駅で下車してそこから戻らないといけません。うまく公共交通機関の時間を調べて組み合わせないとたぶん一日では帰りつきません。

https://www.jrkyushu.co.jp/train/hikoboshiline/station/img/consept_img_2_pc.png

ひこぼしラインの駅 | 日田彦山線 BRTひこぼしライン

これ、じつにもったいないことをしています。

ほかの市町は、BRT化を機に線路跡ではなく一般道に置き換え、集落や病院近くにバス停を配するようになりました。しかし、鉄道の置き換えにこだわって、駅間に中間バス停を増設したりはしていません。この村だけ、バス転換がもたらす柔軟性を放棄しています。

駅舎の観光拠点化より、村民を細かく拾う方向に見直したほうがいいと思うのですけどね……。県道側にバス停をつくれば、72段の階段昇降を強いらなくてもすむわけですし……。