松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年6月29日の日録

感じる違和感。

「(薬師寺が)債務超過になっていて『もう立ち行かない』という中で、お寺のオーナーさんというか住職の方々に一部の檀家さんも含めてご相談を受けて、色んな問題が起きないように金銭的な整理をしたということです。(寺の債務は)7、8千万円ぐらいじゃないですかね」
関係者への取材や登記簿によると、借金を抱えていた薬師寺の住職一家が、2020年10月、およそ400坪の敷地や宗教法人格を1億5千万円ほどで、不動産会社に売却。
不動産会社は本堂をはじめとする建物をすべて取り壊して更地にし、30基ほどあったお墓を参道に移しました。 

寺や神社が高値で“売り”に出されている!? 宗教法人の税制優遇などが背景に 「外国人でもOK」ブローカーに“裏事情”聞く 『母の墓』勝手に移設された檀家の“怒り”(関西テレビ) - Yahoo!ニュース

もともとお寺さんの墓地というのはお寺さんの土地であって、そこにいわば使用料を払って墓石を立てさせてもらう契約をむすんでいます。なのでお寺は供養料を誰も納めてくれなくなれば無縁仏として整理できます。

それをかんがえれば、参道であっても新しい地権者の好意により移設してもらえたなら、なにもなくなるよりかはマシだったのではないか、という気もするのです。

最近の墓地経営の破綻事例等をみると、大きく分けて以下の3つの背景があると考えられる。
(略)
第二に、最近では特に金利が低いために、財産の運用が大変難しいことが挙げられる。いわゆるバブルの時期に比較すれば、経営がより難しいのは当然である
第三に、墓地経営の見通しが難しいことである。もともと長期的な需要を予測することは簡単ではないが、最近では特に少子化、核家族化が進むと同時に家意識も希薄化しており、何代まで墓参に来るか、すなわち無縁化しないかについても予想が立てにくくなっている。
こうしたことからすると、現在地方公共団体以外の者が墓地を安定的に経営するには大変厳しい状況にあると言えるだろう。経営を行おうとする者及びこれを許可する者の双方がこのことを十分認識しておく必要がある

墓地

2000年に厚労省が出した通達を読むと、20年以上むかしから問題として認識されていたことがわかります。

しかし不思議なのは、借金こさえてやむにやまれず売り飛ばすまえに、なにもお寺さん側からの兆候に気づかなかったのか?という点です。

もしかするとすでに制度化されているのかもしれませんが、破綻したお寺さんの墓地をのこすため公有化するための仕組みも、必要になってくるかもしれません。

 

29日の記録

平日常勤の事業所を退社後、議員事務所に打ち合せに行きました。

ケーブルテレビをご覧のかたはわかるとおもいますが、今回なかなかでかい石が飛んできました(詳しく書くと私の正体がバレるので書けない点をご容赦ください)。

論点整理は労組の顧問弁護士にお願いし、その結果をみて、今後の対応をかんがえることにしました。

議員事務所でパソコンをチェックし、Amazon出品のかたのメールに返事をして、22時ごろ自宅に帰着しました。

月末ですね。つかれます。おやすみなさいませ。