美風庵だより

風にちる 花のゆくえは 知らねども

福岡市博多区青木1丁目 地禄神社




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二の鳥居と三の鳥居で、扁額が異なります。「天満宮」?「地禄田神」?

「地禄天神(ちろくてんじん)」というのは何回もお目にかかりましたが、「ちろくでんじん?」というのは初めてです。しかし、地禄神=田の神であるとわかりやすく示してくれており、天神社=田神社=地禄神社という構図がみえてきます。

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地禄神社
名称 地禄神社(ちろくじんじゃ)
所在 福岡市博多区青木字成岡三七八
祭神
 地禄神社 埴安尊神(はにやすのみこと)
 天神社 菅原道真神
由緒
地禄とは土地を富ませるという意味があり、庶民の農耕生活と密接に結びついた神社である。祭神は土の神である埴安尊神(はにやすのみこと)と天神様で親しまれる菅原道真神。
筑前風土記によれば「青木村十六三郎天神社 祭神・菅神埴安命二神祀元禄十一年(一六九八)に相殿に移し祀る。」とあり、少なくとも元禄以前この地に地禄天神社が存在したと思われる。また昭和十九年に席田(現在空港滑走路内)にあった天満天神社を空港建設の為移転合祀している。本殿内には安永七年(一七七八)奉再造地禄天神両社神殿一宇と書かれた棟札や、明治十四年(一八八一)地禄天神拝殿一宇奉と書かれた棟札が残っている。しかし堂宇総ての老朽化が進み、傷みが著しかったため、今回社殿(本殿・幣殿・拝殿)、社務所、水舎を再建する。またこれに合せ参道整備工事も行う。社殿は延べ面積十九坪、総土佐桧造り、屋根銅板葺、本殿には千木、勝男木を配し軒付七段とするなど、荘厳且つ流麗な姿を表す。

平成十五年十二月吉日 

どうやら天満宮は、福岡空港拡張にともない合祀されたもののようです。

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あたらしく建て替えるさい、鉄筋コンクリート造にするケースが多いのですがここはちゃんと木造です。神社らしい神社の風格があり、地域のかたの奉仕の念に頭が下がります。

 

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今昔マップ on the web:時系列地形図閲覧サイト|埼玉大学教育学部 谷謙二(人文地理学研究室)

ちょうど福岡空港の滑走路の位置に「菰田(こもだ)」という集落があります。

おそらくこれが、福岡市大字青木薦田(こもだ)にあると記載された天満神社ではないでしょうか。

社説に曰く伝へ云ふ、菅原道真公太宰府へ御左遷のとき博多冷泉津綱輪より通過せられ此地に休憩し玉ふや、御座なきため里人板を並べ薦を敷き御座所となす、薦田の名此所に出づといふ。後年社を建て薦田天神として奉祀す。当時は盛大なる社殿にて神田数十町歩を有し、神主も多数なりしが、久しき戦乱のため焼失し祭田も只御供田修理田の名のみ残れり。黒田藩主崇敬厚く社殿の改築に木材を寄附せらる、今に安産の守護神として遠近より四季昼夜の別なく参詣絶ゆることなし。

無格社は基本的に由緒の記載がないのですが、めずらしくここは記載があります。

 

福岡県神社誌:上巻81頁
[社名(御祭神)]地禄神社(埴安命)
[社格]村社
[住所]福岡市大字青木字成岡
[境内社(御祭神)]記載なし。
[摂社(御祭神)]記載なし。
[末社(御祭神)]記載なし。
(2022.01.22訪問)

福岡県神社誌:下巻343頁
[社名(御祭神)]天満神社(菅原神)
[社格]無格社
[住所]福岡市大字青木字薦田
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2022.01.22訪問)