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福岡県神社誌では、朝倉市白鳥には天神社がふたつあることになっているのですが、両方とも、現地を訪問すると、鳥居の扁額は天満宮です。
こちらは、白鳥公民館の横にある天満宮で、社殿に3柱の御神像を見ることができます。おそらく、そのうちの一体は、福岡県神社誌にあるとおり埴安命(たのかんさー=大幡主)なのでしょう。真ん中が、菅公と思われます。
それにしても、朝倉市郡における天神社・田神社の天満宮への上書きぶりはすさまじいものがあります。
http://www.snk.or.jp/cda/antyouji/mokuji.html
記憶の継承がうまくいかなかったのかと最初は考えていました。しかし戦国時代、たびたび戦場となった地域であることを考慮すれば、神社は残ったが、その地域に住んでいるひとは残らなかった(四散した)可能性も検討しておく必要がありそうです。もし確実な記憶の継承が出来ていれば「有名なほうをメインの祭神にして神社を改称しよう」とは、考えないはずですから……。
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[福岡県神社誌(抄)]下巻411頁
[社名(御祭神)]天神社(埴安命)
[住所]朝倉郡福田村大字白鳥字白鳥屋敷
[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2019.11.4訪問)