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建御名方を祀る神社です。ゼンリンとgoogleマップをたよりに自転車をこいでいたら、裏側からいきなり社殿に進入できてしまいました。
建御名方といえば、熊襲の出身で大国主の配下として活躍した神様です。
この神社は、熊襲と筑紫君の結びつきのつよさを示す好例です。
社殿正面から左手に、福岡県神社誌では天満神社とされる祠があります。なかをのぞかせていただくと、たしかに梅鉢紋があり、なかに男性の神様と、弁財天(市杵嶋姫)が鎮座しています。これって菅公なのか?と疑念をいだきつつ屋根を見上げると、花菱紋が打たれていました。どうやらここに居るのは、玉垂命(筑紫君)と一族が奉斎した田心姫(豊玉姫=道主貴)のようなのです。
以前、弁天様として田心姫を祀る神社を探したことがありましたが、どうやらここも同様のようなのです。
ちなみに社殿脇にもうひとつ祠があります。どうもこちらが、福岡県神社誌でいう八幡神社のようです。
熊襲と筑紫君の結びつきを、のちに天満宮や八幡宮で上書きされつつも、諏訪神社として、鍵となる部分だけは残った。この神社もまた非常に重要な存在です。
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[福岡県神社誌(抄)] 中巻204頁
[社格]村社
[住所]三井郡御原村大字古飯字宮之本
[境内社(御祭神)]八幡神社、菅原神社
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(2019.10.26訪問)