美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

嘉麻市屏 老松宮


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嘉麻市のうち旧足白村には大字が3つあります。

戦前、原則として大字ごとに村社が指定されました。

村社のなかでとくに重要なものが郷社・県社・国弊社・官幣社とされました。ちなみに、馬見神社は県社です。

すでに椎木八幡宮と馬見神社は、「神社めぐり」シリーズで訪問しましたので、残るは屏の老松宮だけでした。

御祭神は菅公、中将(菅公の息子)、吉祥女(菅公の妻)とされています。ほかの御祭神(スサノオ、倉稲魂、大己貴)は、大正の神社合祀で加わったものです。

鳥居から舗装された参道が伸びているのに、イノシシ除けの鉄網で入ることができません。お参りをしようと思えば、参道横の里道から入る必要があります。

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参道わきに手洗い場?があります。内宮に行くと、五十鈴川の川岸で手をあらうことができますが、それを模したのでしょうか。

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立派な社殿の彫り物や絵馬も撮影したのですが、最初からここが老松宮だったとは思えず、まずは境内の石祠をぐるりと見回してみることにしました。

画像手前、2つの石祠には「山」の文字が刻まれています。その次は、「福」、そして「宮」。奥の大きいものには手がかりとなる文字や紋章が彫りこまれていませんでしたが、福岡県神社誌を参考にするなら、おそらくは貴船神社罔象女神・水神さま)でしょう。

「山」は、大山祇を祀る神社と思われます。「福」は大己貴を祀る福知社であり、「宮」は、スサノオでしょう。

なぜか、老松宮は大山祗の存在を隠しています。おそらく、大山祇がほんらいの御祭神だったのではないでしょうか。

以前、馬見神社について書いたとき、高木大神と天照大神の子 ニニギ と 大山祗の子 コノハナサクヤヒメ を勢力圏の境界上に祀る天孫降臨の地と書きました。その馬見神社から下ってすぐのところに大山祗の痕跡を発見できた意味は、大きいものがあります。

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(2019.08.12訪問)