美風庵だより

幻の花散りぬ一輪冬日の中

ハイボールの功罪

ウィスキー好きを自称するひとのブログを読むと、ハイボールは邪道だ、という意見を多々目にします。ハイボールなんて呑み方は本場ではしない、だから邪道だし、するべきではない、というものです。
むろん、これはこれで一理あります。
ただ、酒のアテを考えたとき、本当にこれが正解なのか、という気もするのです。リーズナブルな値段で口にすることができる焼鳥やおでんのたぐいに、本物のウィスキーや、その水割りは合いません。あまりに香味が勝ちすぎてしまうからです。強い香味のものには、洋食が合います。
それを和食に合せるなかで考えられ、受け入れられたのがハイボールであったり、安いアルコールに原酒を混ぜた「(日本規格の)ウイスキー」だったわけで、合せる相手のことを考えず、理想を言うだけじゃなあ、という気がします。
高温多湿の国でキンキンに冷やして飲む低アルコール飲料としてビールが受容されたのも、それがお国柄だからだからです。風土が違う以上、受け入れられかたが違うのは当然だと思うのだけれど、どうもそういう考えはしないようです。
 

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東京から戻ってきて、晩飯のかわりに焼鳥屋で独り酒しました。ふとハイボールを呑みながら、考えた次第。富士山麓ハイボールは、豚バラやナンコツをいただきながらちびちびやるには、ちょうどよいのですけどね。これがもっと酒の味が濃すぎると、かなりつらい気もします。樽を焦がし気味に処理してフレーバーをつけた熟成年数そのものは若めの酒が中心の味わいは、悪くありません。こういう呑み方を否定するのであれば、この香味のバランスはおかしいということになるだろうし、ストレートではきつい味なのも事実ですが。