松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

赤穂浪士 

http://d.hatena.ne.jp/bifum/20170529/1496003154

赤穂浪士(上)

赤穂浪士(上)

赤穂浪士(下)

赤穂浪士(下)

 
先日から大佛次郎さんの「赤穂浪士」を、電車のなかで読み進めています。
名古屋〜福岡間の飛行機内でも、読んでいました。
途中まではさくさく読めたのですが、上巻の終わりごろから読み進めるのがつらくなってきました。
大佛次郎さんの作品を読むのが久しぶりというのもあるのでしょうけど、登場人物がひねくれているひとばかりなのですね。
けっして素直ではない。最初はそれでも辛抱できていたものが、中盤になると、誰にも感情移入しづらくなってくる。物語のスジを追うだけで、いっしょに盛り上がれるものがない。
むろん、これは発表当時の世相を考えれば、大佛次郎さんなりの軍部への抗議・あてつけという側面もあるのでしょうけれど、どうも話が暗くなるというか、読んでいて苦しくなるというか……。
まだ道半ばなので、最後まで読んでどう考えるか、もうしばらく辛抱してみることにします。