美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

香を聞く

伽羅とか沈香の線香も手持ちにあるのですが、ここ最近は、沈香を空薫するのがほとんどです。
 
と、書いたら、「なにそれ( ・ω・)」と訊かれたので、補足説明。
 
空薫というのは、香木を加熱して部屋香として楽しむことで、私の場合、5年以上前に購入した「かゆらぎ」というのを使っています。
ろうそくを灯し、その上にかぶせて、香皿の沈香を熱して、香りを揮散させるしくみです。
伝統的には、灰と炭を用いるものなのですが、灰の手入れや炭がおきるまでの時間とかいろんな面倒くさいものがあって、今は、各社から電気を用いるものや、灰なしで使えるものなど、いろんなアイデア商品(空薫用の香炉)が出ているので、比べてみると楽しいものです。
 
ま、ろうそくにライターで火をつければいいんで、こんなに手軽なもんはなかなかないしね(^_^;)
 
沈香は、「刻み」と言って、タテヨコ3ミリくらいの小さなかけらを4つほど香皿に入れて用います。
少ないように思うかもしれませんが、実際のところ、6畳間だったらこれで充分です。ほのかに甘い香りがひろがります。
 
沈香の刻みは、以前、実家に居た頃に東京のあるメーカーさんから売ってもらった焼香用の刻みに、減った分を補充しながら使うような感じです。
と言っても、年に一度、三越沈香の刻みを10グラム買えば目減り分がわからないくらいなので、実際には減らないものでもあるのです。
 
沈香にもいろんな種類があり、シャムだのジャワだのといろいろ言われるのですが、基本的にそういうのは全く気にしてません。減ったら何か買ってきて補充するような感じです。
完璧に、いろんなものが混ざってます。
ただ、最近は同じ代金を払っても、明らかに香りの薄いものが多くなりました。かといって、高い物は買えない(´・ω・`)ムリ。
 
乱獲などで資源として沈香が枯渇してるらしくて、もともとこの2,3年、値段がどんどん上がるばかり。
 
そのため、減った分を補充していくと年数が経つにつれて劣化していくため、今年からは、買ったものを別の容器に詰め直し、今までの分には手をつけず、不満はあっても買ったばかりのほうから先に使っていくことにしました。
 
世の中にはいろんな香りがありますが、沈香の樹脂が焦げる匂いというのは、じつに自然で甘く、優しい香りで、私は大好きです。