松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年5月19日(日)の日録。

お食い初めの話。

先日、いつも拝読させていただいているブログで「お食い初め」の話がありました。

じつは子供のころお食い初めなる儀式をやった記憶がありません。

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ぽっぽ膳・男の子用 | 博多曲物玉樹

ぽっぽ膳・女の子用 | 博多曲物玉樹

商家を中心にこういう専用の曲げ物を準備して「ぽっぽ膳」という3歳の儀式をやるのは知っていましたが、実家は商家の出自ではありませんから自分がやってもらった記憶はありません。儲かっている老舗商家がやるものという意識もあり、自分らには関係ない、といった感じでした。

この行事、なにを意味するかというと、自分で箸をもち自分でごはんを食う、つまり自分の食い扶持は自分で稼げ、自活自立してこそ一人前だぞ、という「しつけ」の儀式なのです。じっさいには吉日をえらんで和気あいあいの雰囲気で親御さんや祖父母に取り囲まれて楽しくやるためわかりにくいのですが、ほんらいの意図はそうです。

この場合の「ぽっぽ」とはハトポッポではなく、鶴のことです。松竹梅に鶴が舞い降りる絵が描かれており、赤飯・吸い物・紅白なますにプラスして、必ず尾頭付きの鯛の塩焼きがついてきます。鯛の塩焼きはお膳にのせず別の大皿に載せます。

お膳の高さが男女で違うのは、あぐらをかく(男)か正座させる(女)かの違いだったと思います。

これが商家以外にも一般化したことを考察した文章を見た記憶がありませんが、おそらく、

  1. 実家でやってもらったかたが嫁入り先に伝え普及した。
  2. 士農工商という身分感覚がなくなり、自らの腕っぷしでメシ代を稼ぐ商売人と、先祖代々の田畑を守る百姓と、主に忠実に仕える武士の違いが意識されなくなった。
  3. よそがやっているからうちもやる、というチラ見根性。
  4. 理由をつけて孫の顔が見たいジジババの財布を事業者(お店)がねらって普及させた(イベントで需要掘り起こし)。

ということだろうと思います。

親戚の家でやったのが、私にとってはじめての体験でした。

ぽっぽ膳そのものを旦那の両親に用意させ、「この嫁って魚とか焼けるのか?」と思ってたら嫁のお母さまが来臨して吸い物を準備され、鯛の塩焼きをつくり、紅白なますに使う三杯酢も自宅から持参されました。

てっきりこのぽっぽ膳を「食い初め」と言っているのかと思ったら、3歳ではなく100日でやるとのこと。

ここまで書いて気づくことではありませんが、なんと、これまた別の行事です。

七五三といい十三参りといい各地の行事が全国に広がるのはいいとして、あれもこれもやりはじめたらイベントだらけになるなぁ、とつい考えてしまいます。なんやかや理由をつけて孫の顔がみたくてしかたがない祖父母の皆様にとってはうれしいでしょうが、親はたいへんでしょうね……。

 

19日の記録。

ひとり戦時下体制の貧乏人です。

朝食に、もやし炒めをいただきます。もやしとブナシメジのみで、貧しみのつよい人生であることを自らに意識させるため、肉はいれません。ぜいたくは敵足らぬ足らぬは工夫が足らぬ石油の一滴血の一滴

しかし、もやしもとうとう38円になりました。安い店でも30円台の戦いになっています。ひと昔前は19円でも普通のお値段だったのですが……。

今日は町内会の一斉清掃の日です。午前8時に集合し、町内の県道市道や神社、用水路、側溝などを手分けして清掃します。町内会で管理している神社の倉庫に刈り込みばさみを借りに行き、県道沿いの生け垣を貧乏生活のうっぷんを晴らすがごとく、丸裸にします(八つ当たりともいいます)。

1時間ほどかけて生け垣を丸刈りにして、はさみを神社に返却したら午前9時になりました。

最近、紅茶やほうじ茶を淹れることがおおいため、茶渋が神棚の湯呑み、ティーポット、水筒に付き放題でした。高良山登山にむかう前に、たらいに水を張り塩素系漂白剤を溶かして、漂白しました。

 

高良山に登る。(024)

一斉清掃が終わってから、今日も高良山に登りました。

今朝の一斉清掃で1時間生け垣の刈り込みをやったため、情けないことに腕がぷるぷる震えます。刈り込みばさみを持ったまま後ろによろけた時にすりむいて足も痛い状態です。奥宮と本社をさくっと回ってすぐ帰れるコースを選択しました。

後谷登山口から、久しぶりに後谷コースで奥宮をめざします。いつも歩いている舗装路を眼下にながめつつ、階段を上っていきます。

後谷コースはゆるい登り坂で高良山林道までつながっています。途中、2組すれ違いました。今日もハイカー&参拝者のお客さんは多いようです……。

ピンクテープを発見しました。ここからどこに行くのだろう?と不思議になり、ピンクテープのほうへよじ登ってみました。なんと尾根道に合流します。

こんな経路があったんですね……。

高良山は新しいルートが常に開拓されている山なので、毎回似たような道をぐるぐる歩いているのに、不思議と飽きることがありません。

ごはんと味噌汁、目玉焼きを毎朝食っても飽きないのに似ています。

月見山の東屋で昼休憩します。東屋から見える月見山は、築山か円墳にしか見えないのですが、どうやらちゃんとした山らしいのです。それにしても月見山という名前も不思議です。空を見上げれば月なんてどこでも見えます。敢えてここで月見をする意味はありません。

高良山の麓に奥宮(高良廟)があり、玉垂命は月神とされました。

月神が居る高良山を谷の反対側から眺める山なので、月見山、これならなんとなくわからなくもありません。本当の名前の由来は知りませんが……。

早く帰りたいので今日はつつじ公園には立ち寄らず、直接奥宮のほうへ回り込みます。

奥宮に着くと、先客が4組おられました。腰かけて耳をすますと、読経されているかたもおられます。なかなか立派なリズム感のある読経で、本職かな?とも思います。そして若い!20代くらいでしょうか。

私はお経は般若心経くらいしか暗唱できませんので、さすがにそれはやめて香炉に線香をお供えしたあと、二拝二拍手一拝をして、立ち去りました。

市道(耳納スカイライン)を歩いて、高良大社本社に向かいます。

道路沿いが崩落しかけています。以前からこうなのですが、根っことのあいだの隙間は年々大きくなり、いずれこの木が倒れてくるでしょう。車がつぶれる事故なんか起こしたら道路管理者は損賠ものでしょうが、土地の権利関係で除去できないのでしょうか。いろいろと考えてしまいます。

高良大社にやってきました。昨日はあちこちでスマホや一眼レフを持った方が撮影しまくっていましたが、今日は車のお祓い祈願が多いようにみうけました。あとパワースポット探訪系の若いカップルも多く、なにかのチラシ(パンフ?)を持っておられます。

日曜日ですしね……。

三の鳥居のさきに、背振山、九千部山、久留米市街から鳥栖市街、吉野ケ里方面まで今日はよく見えます。

高良山茶屋でいつものとおり肉うどんとお稲荷さんを昼飯にいただきましたが、駐車場も店内もお客さんだらけだったので、今日は画像はありません。

吉見岳コースを下ることにして、琴平神社で手をあわせます。ここの金毘羅大権現はいつからあるのかと思ったら、文化文政のころ当時の高良山座主が勧請したとあります。江戸時代も終わりごろだったんですね……。

吉見岳の展望所で休憩します。

タケノコを食い散らかした跡があちこちに散乱しています。イノシシでしょうね。不思議なことに人間が喜んで食う穂先がどれも残っており、成長して肉厚になったところばかりかじっています。えぐみを感じないのでしょうか?成長した部分を生でかじるなんて、舌がしびれてとても食えたもんじゃないはずなんですが……。

むかし興味本位で生でかじり、気分悪くなりその場で吐き出した記憶がよみがえります。

さきほどまで居た、高良会館(高良大社の社務所)がよく見えます。太鼓の音がここまで響き、まだ祈願のかたが次々と訪れているようです。

お分かりになられるでしょうか。

今日は雲仙岳が見えています。

せっかく持参したので、ここでゼリー飲料をいただきました

吉見岳コースを下り、磐井城跡のお堂にたどり着きました。

廃仏毀釈で首をへし折られ、修復されていまお堂の横に鎮座しているお地蔵さんや観音さまに、今日も無事下山できたことを感謝します。

御井町バス停にたどり着き、今日の登山は終了です。

約3時間かけて5.6km歩きました。

 

「Thunderbirds Are GO」

youtu.be

The Thunderbirds theme tune, played by The Band of H.M. Royal Marines, for the credits of the 1966 Movie "Thunderbirds Are GO"

Thunderbirds Theme Tune - Royal Marines Band - YouTube 

いつも拝読しているブログにて、車に取り付けるテントを車中泊で使い分けているという話がありました。

「サンダーバード2号がコンテナ積み替えるみたいですね!」とコメントを書き、ふと思い出したのでこの動画を眺めています。「The Band of H.M. Royal Marines」とあるので、イギリス海兵隊軍楽隊ということでしょうか。さすが上手いです。