松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

或る有名施設



名鉄河和駅で下車し徒歩4,5分のところにある某有名施設である。まだ若いころ、学校の先輩が某新聞社に勤務しており、ここで3日ほど取材したことがあった。
ひょんなことからそれを思い出し、20数年ぶりに足を運んでみる。
取材を終えて帰る途中、「あの人たちのやりかたもたいがいやが、送り込まれるガキもなんでまたああなったのか」と議論をしながら、だんだん暗い気持ちになったのを覚えている。
 
今もまだこういう考え方があるのかどうかは知らないが、当時「生活史理論」というのがあった。要は、親が安定した環境であるほど、子どもは自立しない。巣立ちが遅くなる。親が不安定で、かつ大家族であるほど、子どもは早く自立しようとするようになるというもの。
ここから出てくる考えは2つある。
1つは、核家族化はけっして子供の教育にはよくないというもの。親の傘の下から、世間に打って出る橋渡しを、まわりの大人や長兄・長姉が担うのだが、それが存在しないことになる。よその家のことに口出しするな、という風潮が当たり前になってくると、なおのこと親の傘の下から、世間にいきなり出ていかなければならない。結果として、外の嵐に順応できず、格差・落差についていけないヒキニートを生む。
もう1つは、親の傘の下で生きていける期間が長いほど、学力等を身につけて、親の経済基盤を継承するのに都合がよい、ということ。
 
この人たちが相手にするのは、あきらかに前者。なんせ入校金が300万だったか。へたな私大よりも高額である。そういうお金を払える親でなければ、こことは縁がない。ただ、生徒とほぼ同数のコーチを雇っているから、そのくらい取らないと生活が成り立たない。マンモス大学の大教室講義とはわけが違う。
 
どうやら、まだ営業はしている様子である。

ヒグチ

https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40000082/
http://www.bar-higuchi.com/index.html
モスコミュールと、うえやまとちさんとのコラボカクテルをいただきました。コラボカクテルのほうは、ウィスキーにリキュールで甘めに仕上がっております。美味いし飲みやすいけど、じつに重い。アルコール度数が高めですのでご注意を。