美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

小筆について

赤貧はおカネのかからない趣味として、字のお稽古をしています。
むかし、赤貧は字に自信がなく、御霊前袋や御仏前袋を10枚単位で従妹のところに持込み、1,000円払って書いてもらっていました。
「試しに自分で書けば?」と言われて小筆握って書いてみたところ、そのひどさを爆笑され、想像以上の笑われ方にショックをうけて奮起したのがきっかけです。
当時の職場のひとから「ペン字をしたらどうか」という話もありましたが、従妹から「ペン字は筆圧のコントロールが簡単なので、筆のほうがもっと字が上達する」と言われ、もともとが御霊前袋をきちんと書けるようになるのが目標でしたから、筆と墨を買ってお稽古をしはじめたわけです。
さいしょはどういう小筆がよいのかわからず、そこらへんの文具店で売っている大手メーカーのものを普通に使用していたと思います。福ビルの「とうじ」で鳩居堂のものを買ったりもしたのですが、最終的に、なんのことはない赤貧のマンションの隣にある文具店が扱っている広島・熊野の中小企業の製品に落ち着きました。
大手メーカーの製品のほうが、同じ値段でも毛のまとまりがよくありません。まずかなり水を含ませて毛を柔らかくしてから墨をつけて慣らす必要があります。やはり大手は利潤を多めにとっているのかな、という気もします。
先日、隣の文具店に小筆を2本買い求めに行ったところ、書道用品の売り場が縮小されているのに気付きました。訊くと、お習字教室での需要が減っているそうです。
赤貧も筆を買いはじめた当初、「学校の先生ですか、どこかの会の御所属ですか」と訊かれたくらいですから、もともと需要先は少なかったのだと思います。とりあえず赤貧が買っている商品はこれからも在庫が切れたら発注してくれるとのことなので、一安心です。

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墓誌銘(一) (テキストシリーズ)

墓誌銘(一) (テキストシリーズ)

 

 最近は、また「蘇孝慈墓誌」に戻ってきました。こういう判りやすく品のある文字が書けるようになりたいものです。