美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

御「令」嬢

「令」という文字はほんらい「ととのえる」という原義があります。

命令は、もともと王が民を並ばせて指図することです。ととのえられたものは、美しいことから、「令嬢」や「令人」という単語が出来ます。令嬢は尊敬する相手の娘さんのことですが、現在での使われ方としては化粧ばっちり服装ばっちりのお姉さんを指して「御令嬢」と冷やかし半分で使うほうが多いと思います。むしろ、ととのえるという原義からすれば、こちらのほうが近いのです。

逆の側、人民の側からみると、「令」は強制されるものです。自由気ままにやっていて整然となるわけがなく、「強いられる」ニュアンスを含みます。

ほかにも案はあったでしょうに、敢えてこれを選んだ理由はなにかを考えると、けっこう意味深な気がします。

雑然と好き放題にできないくらいの大幅な作り替えの時代になるかもしれません。

なんらかの覚悟を強いるつもりがあるのだと思います。

すでに人口の4分の1が65歳以上の高齢化社会で、衰退国と言われてもしょうがない状況です。これをどう打破するか。なかなかの難問です。

昭和が総中流の時代で、平成は格差の時代なら、次は総没落の時代……なんてことにはならないで欲しいのですが。