松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

座談会という名の宴会(前)

この文章は以下の文章と関連があります。

嗚呼!LINEや電話で寄せられる心無い声の数々(注︰盛り済み) - 松村かえるの「かえるのねどこ」

改名案募集と作例 - 松村かえるの「かえるのねどこ」

2023.09.22に行った宴会の記録です。前編・後編にわけて掲載します。

0 登場する人物

A 元同人誌仲間
B 元同人誌仲間(今回欠席)
D 元仕事場の後輩
師匠 かえるの師匠(こんなおっさんの溜まり場に来るわけありません)
本人 松村かえる本人

1 ことのおこり。

A「そこに本人がいますが、今回は録音で文字起こし役です。
本人の希望により座談会形式です」

D「交互に話したように本人が再編集して掲載するわけですね」

A「文章をまるっと考えなくていいじゃないですか。
座談会形式は文字起こし出来ればなんとかなるんで。
最初から言うと、あいつがまだ公務員時代にホームページをつくったのがはじまりです。会うとニヤニヤしながら携帯眺めてるんでなにやってるんだとおもったら、ホームページに開設した掲示板にもらったコメント眺めてたんですね。そんなに面白いホームページかと自分も読んでみたら、思い当たるふしがいっぱいあって。どうやらこれ、あいつの個人ホームページだと気づいたんです。
そう、最初、ホームページだったんですよ。途中からブログになったの。
なお、今もむかしも、正式にはあいつが公式ホームページだったり公式ブログだと認めたことはありません。好き放題書いてるから、言えないんですよ。あいつ、いろんなひとの感情逆なでして生きてるから」

D「職場でもみんな知ってましたけどね。おれも言いふらして歩いたし、本人の知らないところでひどいときは過半数読んでたんじゃないですか。
おっさん、社内SEだったじゃないですか。自分のホームページとかブログのログと、仕事場から外部にアクセスしたログ突き合わせて愕然としてましたからね。
おっさんが辞めて1年目くらいが、おっさんの動向を知りたがってけっこうみんな読んでたピークじゃないですか。2か月くらいで飽きてきて、僕は見るのをやめましたけど(笑)」

A「見なくてもLINEで呼び出せば済むしね(笑)」

D「当時のタイトルは「美風庵だより」だったんですか」

A「いいえ。「松村美風の世界」でした。ホームページのあいだはずっとこのタイトルだったとおもう。HTMLの規格が変わったんですよ。IEの独自タグと、MozillaとかOperaのタグが分岐して、ぜんぶ対応するHTMLをエディタで書くのが嫌になったんです。あいつ。それで楽天ブログに引っ越して、2年くらいやって、はてなダイアリー(現はてなブログ)に引っ越したんです。はてなのほうがお約束に慣れたら書きやすかったしね」

D「ホームページはどんなことを書いていたんですか」

A「朝比奈隆さんという指揮者のかたがおられまして。その方の演奏会の感想とか、CDの感想がメインでした。あと、漫画とか映画の感想とか、エヴァンゲリオンの二次創作とかもやってたり」

D「二次創作とかあのひとやってたんですか?」

A「エヴァンゲリオンはまってましたね。もともと占い師だからあいつ、オカルト適性あったんですよ。綾波レイが可愛いとか、そういうふつうのオタクさん的な反応じゃなくて、とにかくあのアニメ特有の世紀末オカルト的な話題だけですね、あいつが見てたのは。一歩間違えればオ〇ムかと勘違いするくらい。そこばっか。ロンギヌスの鎗とか、サードインパクトとか、箱根が第三新東京とか」

D「以前から偽名として松村美風って名乗ってますよね」

A「もともとは自作の小説の登場人物です。
「広々とした水」ってタイトルで私たちが居た同人誌に連作書いてたんです。その半分以上、武井美風だったかな、「みかぜ」さんだったんですよ。この子が主人公。そのあとも、この名前だいぶ気に入ってて、何作もつかい回してます。あのころの小説をまとめて印刷した本があります。部の主催講演会のリーフレットつくるていで大学の印刷機借りて用紙代も払わず150冊製本して卒業記念にあいつがくばったやつ。1冊もってますけど、半分くらいの小説にこの「美風(みかぜ)」さんが出てきます」
D「「広々とした水」ってなんですか」
A「グレツキという作曲家がいます。このひとの合唱曲に「広々とした水」ってのがあるんです。そのタイトルを拝借してます。1994年にCDになって、すぐあいつがリズムレコードで予約して。一時期ずっと部室でかけっぱなしでした」

youtu.be

Górecki - Szeroka Woda - 5. Szeroka Woda - Doulce Memoire - YouTube

D「これ、なんて歌ってるんですか?」

本人「ヴィスワ川の広い水面に私の想いを伝える。昨日も今日も私はずっとヴィスワ川とともに居ることを」

D「これ、何語ですか?」

本人「ポーランドの作曲家だからポーランド語じゃないの?」

D「でもいま、武井美風じゃないですよね。松村美風っていつから名乗ったんですか」

A「はじめて応募した新人賞が、新潮?文藝?(いや中公よ中公、の声)、ああ、中央公論社ですね。そこに応募するときに、ペンネーム決めるため画数判断やってるんです。占い師だから。
松村禎三さんという作曲家がおられて、画数判断だったか、四柱推命だったかでいい運勢になるってんで、松村を拝借してるんです。このとき、男の名前にしなきゃいけないんで「びふう」って読み仮名振ったんです。これが「まつむらびふう」という偽名のはじまり」

D「最近おっさん「そしえて・のあーる」とか名乗ってますよね」

A「フランス語で黒(闇)会社。「ブラック企業」を直訳してふざけてるんです。フランス大好きなんで、あいつ」

 

2 違和感しかない

D「こんど「かえるのねどこ」に改名するにあたって、なにかメールとか来ましたか?」

A「ない」

D「最近「師匠」と呼んでる女性と、いま仕事もらってる事務所の社長?所長?には言ったらしいんです。でも、元職場の後輩とか元同人誌仲間(AとD)にはなにもなかった」

A「はい」

D「あきれましたね。だって、彼はなんせキレ芸人ですよ?誰でもたてつくから袋叩きで追い出された公務員らしからぬ野郎だったんです。その基地外狂犬野郎が「松村かえる」?どこのかえるだか知らんけど、ギャグですよ。アタマおかしいって」

A「そうなんですよ。このタイトル誤解を招きます。くまモンだとおもって近づいたら中身は無差別テロリストとか、どうなりますか。玉手箱をあけたら原爆ですよこれ」

 

3 新名称はどうあるべきか

D「ふつうに「美風庵だより」に戻しゃいいんですよ。ところが若い女性が「庵」が小さめの家のことだと判らないし、つうじない言葉は使いたくないから改名するって、馬鹿ですよ」

A「なんか25周年記念改名とか言ってたけど、やっぱりそんなくだらない話なんですか」

D「あと、どうやら美風(びふう)ってのも恥ずかしくなってきたらしいんですね。どうやら華道か茶道をおやりなんですか?と訊かれるらしくて。雅号がそのままペンネームになっているとおもわれてるみたい。「そしえて・のあーる」ってごまかしてたけど、今度こそ本当に改名する気になったみたい」

A「個人的には「かえるのねどこ」も悪くないとおもうんです。googleで検索してすぐ出てくるし、ひらがなは覚えやすいし、なかなか上手い名前みつけてきたとおもってるんです」

D「それはわかります。ただ、問題は中のひとのいままでの所業からあきらかに異質なんです。この名前」

A「本人がやりたがってたのは、土屋賢二さんとか初期の筒井康隆さんとか、あの路線なんですよ。理想にしてるのは。軽く読めるお手軽エッセイ路線。土屋さんだと「妻と罰」とか「論より譲歩」とか。ああいうやられキャラ路線です。
でも、あいつはキレ芸人なので、すぐ反論しちゃうから、ああいうのにはなれない」

D「土屋賢二さんのエッセイって、おっさんが職場持ってきて昼休みに読んでたけど、少し後ろ向きで笑えるタイトルが多いですよね」

A「今回はそういうのを選ぼうという趣旨らしいです」

(つづく)