松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

福岡市博多区吉塚3丁目 飛来神社


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少々手狭な敷地に、みっちりと鳥居や建物があります。

正面から画像に収めた時点でまったく気づいていなかったのですが、画像右手に由緒を書いた案内板があります。

http://www.fukuokanomori.xyz/wp-content/uploads/2020/04/20200425-12-1024x571.jpg

飛来神社 | 福岡の杜

失礼ですが、他のWEBサイトから画像を引用させていただきます。以下、内容を文字に起こしてみます。

飛来神社由来記

一、鎮座地 福岡市博多区吉塚三丁目(旧東堅粕)
一、御祭神 少彦名命
当飛来神社は、太古、神皇産霊神の御子、少彦名命を御祭神とす。この御神は、非常に短躯小身なるも、特に子供好きにて、手足の神様で、国土経営に全力を尽し畜産を起し、医療且又農業を起し、人民皆其の御神徳を仰ぐこと深し。往年この堅粕の地に温泉湧出せる側に、御鎮座ありしを紀元一四六六年第五十一代平城天皇の大同元年、今より凡そ一千二百年前、伝教大師博多津に御帰朝の際、薬師像を刻み東光院に安置するに及び、当神社を村の入口現在の地に遷座せしと言ひ伝う。赫灼たる御神徳、著しく衆庶の知る所なり。旧藩主黒田家も崇敬特に篤く。現在当吉塚の産土氏神として子供の神様子授けの神様として益々子供擁護と教化の崇高なる、御神徳を垂れ給う。
一、祭日
正月大祭(一月一日ヨリ五日マデ)
月並祭(毎月五日)
初老還暦厄払(四月二十八日)
春季大祭(五月三日ヨリ五日マデ)
子供山笠(七月末)
七五三(十一月十五日) 

縦長の拝殿に渡り、流造の本殿と、この地域でよくみる様式です。

飛来神社 子供の成長・手足の痛み

博多区吉塚三丁目にあります。『筑前国続風土記』に「古昔此村に温泉あり。是を薬師の湯と云。其側に大己貴命、少彦名命のニ神を勧請して、湯守の神とす。後世薬師仏を以て両神に替えたり」とあり、飛来神社の祭神は、温泉にまつられていたニ神を移したものとされています。地元の伝承によれば、この神様はまず、近くにある東光院に飛んでこられて、その後、現在のところに移られたといわれています。温泉は東光院付近であったとされていますので、おおよそ『続風土記』の記述と合っています。
お飛来さまは子どもが大好きで、子どもたちがご神体の神像で遊ぶと喜ばれるといわれています。かつては、夏になると近くの子どもたちが神像を持ち出して川に投げ込み、浮き袋がわりにして遊んだといいます。また、少彦名命は手足が不自由だといわれ、人々は手足の痛みが治るように祈願し、お礼には木で作った手形足形を奉納しました。

さいしょ、本殿前の木像は、守衛として置かれた仏像(神像?)だとばかりおもっていたのですが、子供が御神体を持ち出して遊んでいたというからには、持ち出せる位置になければなりません。

すると、これが御神体そのもの?(違うかもしれません)

再度手をあわせました。

福岡県神社誌:下巻380頁
[社名(御祭神)]飛来神社(少彦名神)
[社格]無格社
[住所]福岡市大字堅粕字辻
[由緒]記載なし。
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2022.09.17訪問)
 
訪問当日の様子はこちらに掲載しています。

9月17日の日録 - 美風庵だより