松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年12月25日の日録

これもなかなか難しい問題です。

島根県立高校生で、運転手不足で路線廃止方針が示された一畑バスの4路線を利用する生徒が71人に上ることが22日、分かった。松江市街地と同市島根町、同市鹿島町を結ぶ2路線の利用者が7割を占めた。方針公表から1カ月、具体的な代替策はいまだになく、中学3年生は年明けに進路決定が迫る。路線を利用する生徒の保護者は不安と危機感を募らせており、行政に早急な対応を求める。
(略)
県教育委員会学校企画課によると、松江市の県立高校6校(松江北、松江南、松江東、松江商、松江工、松江農林)、安来市の情報科学、雲南市の大東に通う生徒の一部が廃止予定の路線で通学している。

「どうやって学校行けば…」一畑バス4路線廃止 高校進学の直前、進路に影響も「望む学校に行かせたい」 代替手段なく、行政対策も不明(山陰中央新報) - Yahoo!ニュース

私が子供のころ、バス運転手はけっして待遇のわるい仕事ではありませんでした。

お給料は比較的高めであり、公立中学校のスクールバス運転手を中途採用で募集するさい、元のバス会社でもらっていた給料との調整として、号俸を高めに設定するということをするくらいでした。要するに、同じ年齢の事務屋な公務員よりバス運転手のほうが給料が高く、年齢給そのまま適用すると誰も来ない時代だったわけです。

その後、鉄道もバスも利用者減に苦しみ、昇給しないどころか、子会社転籍で徹底的な人件費カットの対象になっていきます。

当然ながら客が居ない採算がとれない、給料上げれば運転手のなり手があるかもしれないが、給料上げられるほど儲かっていない路線を、民間企業になんとかしろとは言えません。

この新会社は事実上の公企業で、設立時の出資金の分担比率は下記の通りである。
高知県:50.0(5億円)
沿線市町村合計:50.0
高知市:35.0(3億4970万円)
南国市:6.2(6180万円)
いの町:3.0(2990万円)
土佐市:2.7(2670万円)
香南市:0.7(720万円)
安芸市:0.5(520万円)
香美市:0.5(510万円)
須崎市:0.4(430万円)
大豊町:0.4(410万円)
本山町:0.3(310万円)
芸西村:0.2(220万円)
土佐町:0.1(70万円)
100%公的資本となったが、日本民営鉄道協会に加盟している。

とさでん交通 - Wikipedia

ひとつあるとすれば、高知のように県内事業者を統合し事実上公営化してしまうことです。人口減少地域では、複数が競争しサービスをよくするという高度経済成長期の発想では無理です。

人口も減る。利用者も減る。儲からないならやめればよいというなら話はラクで、市場に任せ神の手にゆだねればすみます。ただ、それでは取り残されるひとが出てしまうわけで、そこは市場経済から取り上げて考え、必要であれば赤字補填やむなしと判断していかなければなりません。

これ、べつに山陰だけの話ではありません。九州各地でもどこまで行政が介入していくか、これからも考えていく必要があります。

あと一点。法改正とかいろいろな設備投資が必要になるかもしれませんが、高校も遠隔授業を取り入れる必要があるのではないかと感じます。

代々木ゼミナール(予備校) | 映像授業のフレックス・サテライン

代ゼミサテライン予備校は、大学受験予備校“代ゼミ”の講義をあなたの街の塾で受講できます。|大学受験は代ゼミサテライン予備校(サテ予備)

通信制大学・大学院の放送大学

私が高校のころ、使っていない教室に当時としてはでかいプラズマテレビが設置され、課外扱い(オプション料金)で予備校の衛星配信講義を聴いていました。休みの日に都会の空気を吸いたければ電車で福岡に出て、予備校のブースで聴くことも可能でした。予備校のブースは聴き逃した講義をあとから聴くことができ、高校野球の応援に駆り出されて聴けなかったぶんを、ここで聴いていたのをおぼえています。

終わったら天神に出て紀伊國屋で漫画や本をあさり、ほかのお店を回遊します。「福岡の学校まで英語の講義を聴きに行く(嘘ではありません。主目的をだましてるけど)」と言えば祖父が行き帰りの交通費はサッと出してくれましたから、一挙両得?だったわけです。

その後、社会人になり数年ほど、放送大学の聴講生をしていました。

自分であれこれ読むより、基本をひととおりおさらいして身に着けようとすれば、先達の講義を聴いてあらましを知るのがいちばんです。入門書を自力で読むのは骨がおれますが、先達の話を聞き板書を眺めれば、わかった気になります。

むろん高校の授業は座学ばかりではありませんし、部活動などもありますからすべてを代替できるわけではありませんが、30年前に予備校の衛星配信講義が聴けたのですから「行けなかったら聴けない。まったく参加できない」という時代ではないように思います。

 福岡教育連盟によると、県立高では今年3月の人事異動発表後、「講師が全く足りない」「年度途中で育休に入る人の代替講師が見つからない」「非常勤講師が増加して時間割作りに苦労した」「教員のつてで招いた非常勤の方は70代でパソコンが不得手」などの声が上がった。講師は各校が県の講師登録リストなどから勤務可能な人を探すが、学校間で争奪戦が起きており、70歳以上の講師も複数いるという。
同県教委によると、定年退職後に県立高校に再任用された教員は令和3年度に500人を超え、今年度は577人と増加が続いている。いまでは60、70代の高齢人材が重要な戦力となっている。

高校講師は「72歳」 教員不足で激化する「シニア人材」争奪戦 - 産経ニュース

そしてそもそも、教員不足という問題があります。果たして授業が成り立つのか疑問はありますが、必要に応じて複数校に同じ内容の配信も行い、教員の負担軽減も考えなければなりません。

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図録▽人口の超長期推移(縄文時代から2100年代まで)

今後も子供は減りつづけるわけで、22歳で雇用して、かりに定年が65歳として約40年メシ代を払いつづけないといけないことを考えれば、そうそううかつに増員もできません。それはわかりますが、だからと言っていつまでもOBのみなさんに頼りっぱなしというわけにもいかないわけで……。

 

25日の記録。

なんと、事業所でおでんをいただきました。温めなおして晩御飯にいただきます。

現在、年末年始の予定を思案中です。

28日で平日常勤している事業所の通常業務は終わり、30日と1月2日にご挨拶まわり、という以外は、まだ決まっていません。

できれば、12月29日と1月1日は高良山に登ろうかと思うのですが、いろいろほかの都合を考えてみる必要がありそうです。

あと、じつはまだ年賀状を作成しきれていません。むかしと違い出す相手が減りに減ってしまい、やる気がおきないというか……これではダメなのですが。