広島交響楽団 北九州公演
日時:2023年12月12日(火)19:00開演(18:30開場)
会場:北九州ソレイユホール
[出演]
指揮:沼尻竜典
ピアノ:亀井聖矢
管弦楽:広島交響楽団
[曲目]
ビゼー:「カルメン」組曲第1番
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
(休憩)
ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」
[ソリストのアンコール曲]
リスト:ラ・カンパネラ
[オーケストラのアンコール曲]
ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」から「妖精の園」
当初、今年の聴き納めは、9日のミューザ川崎「名曲全集」の予定でした。
雑貨店の関係でX(Twitter)を先日再開しました。そのさい、広響さんをフォローに入れたところ、北九州公演の告知がはいりました。
九州交響楽団 第414回定期演奏会 - 松村かえるの「かえるのねどこ」
7月に素晴らしい「サロメ」を聴かせてくれた沼尻さんの指揮で、ラヴェルです。なかなかラヴェルのピアノ協奏曲を実演で聴く機会はありませんし、この1曲だけでも、行こうかという気になりました。
ソレイユホールは座席2,000席となかなかの容積がある多目的ホールで、ここの音響がいいとか悪いとかあまり評判になることはありませんが、けっして悪くはありません。ガタイがでかいので響くというより、拡散していく感じがします。妙な残響(定在波?)がないので聴きとりやすく、風呂場残響で細かい部分がわからなくなるより、はるかにマシです。
前日に同じ曲目で別府公演があり、同じ曲目の2日目ということもあってか、こなれた雰囲気があります。
この日のめあては、なんと言っても久しぶりに聴くラヴェルのピアノ協奏曲です。演奏会が毎日どこかで行われている東京や関西に住んでいるわけではありませんから、こういうときでないと実演になかなかお目にかかれません。
このピアノ協奏曲、むかし黛敏郎さんが「題名のない音楽会」で、伊福部昭さんのゴジラのテーマと似ていることを紹介したとき、はじめて聴いた気がします。
亀井さんのピアノはなにかの踊りのようです。縦横無尽に鍵盤を走るといいますか、オーケストラが強調するリズムのうえで、ピアノが踊ります。こういうのを聴くと、ラヴェルは音響だけでなくリズムも天才だったのだなぁ、とあらためて感心するほかありません。
後半の「展覧会の絵」、情熱を感じつつ、知的です。さすがとしか言いようがありません。
じつはこの日いちばん感激したのは、アンコールで演奏されたラヴェル「マ・メール・ロワ」の最後の曲(妖精の園。ラストのあたりはとくに有名です。曲のサンプルに洗足さんの演奏をリンクしておきます)でした。
柔らかくまろやかに魔術師の魔法が、舞台から放射していきます。
おそらくひとことで言えば、オシャレです。なかなか素敵な演奏会でした。
広島交響楽団 第437回定期演奏会
日時:2024年1月20日(土)15:00開演(14:00開場)
会場:広島文化学園HBGホール
[出演]
指揮:秋山和慶
トロンボーン:中川英二郎
女声コーラス:東京オペラシンガーズ
管弦楽:広島交響楽団
[曲目]
藤倉大:トロンボーン協奏曲「Vast Ocean Ⅱ」(広響委嘱・世界初演)
ホルスト(生誕150周年):組曲「惑星」作品32
次回の演奏会詣では、正月あけて「惑星」です。
大阪フィルハーモニー交響楽団 神戸特別演奏会 - 松村かえるの「かえるのねどこ」
前回は神戸国際会館にて大フィルとの演奏でした。今回はどうなるでしょう?