松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

朝倉郡東峰村小石原 行者堂


大きい地図・ルート検索  ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )

f:id:bifum:20210822110636j:plain
f:id:bifum:20210822110647j:plain

子供のころ「えんのぎょうじゃ」と読めず「やくいきもの?」と読み、曾祖父から笑われた場所です。

f:id:bifum:20210822110800j:plain

iPhoneのカメラで全景を収めようとするとどうしても横からになってしまいます。このお堂が行者堂で、画像左手が護摩壇です。このお堂に山伏の神様「役行者:えんのぎょうじゃ」が祀られているから「行者堂」と言います。

役小角 - Wikipedia

役小角(えんのおづぬ/おづの/おつの、舒明天皇6年(634年)伝-大宝元年6月7日(701年7月16日)伝)は、飛鳥時代の呪術者。役行者(えんのぎょうじゃ)、役優婆塞(えんのうばそく)などとも呼ばれている。姓は君。日本独自に発祥・発展した山岳信仰である修験道の開祖。
(略)
役氏(えんうじ)、役君(えんのきみ)は三輪系氏族に属する地祇系氏族で、葛城流賀茂氏から出た氏族であることから、加茂役君、賀茂役君(かものえんのきみ)とも呼ばれている。役民を管掌した一族であったために、「役」の字をもって氏としたという。また、この氏族は大和国・河内国に多く分布していたとされる。

賀茂氏 - Wikipedia

大鴨積命(大賀茂津美命・大賀茂都美命)を始祖とし、三輪系氏族の一派に属する。大鴨積命は大物主神(三輪明神)の子または後裔の大田田根子の孫で、『先代旧事本紀』によると速須佐之男命の11世の孫である。大和国(葛城)葛上郡の高鴨神社・鴨都波神社・葛木御歳神社付近(現・奈良県御所市)を本貫とする。

大物主の別名が大山咋ということに気づけば、彦山権現が修験道と分かちがたく結びついていることも理解できます。天之忍穂耳=大山咋(大物主)=崇神天皇=応神天皇とつづく、現王朝(皇室)の血筋が、ここにも証拠が残っているのです。

f:id:bifum:20210822110819j:plain

境内の案内板は、さすがにこのあたりには触れていませんが……。

f:id:bifum:20210822110911j:plain

ここでいう「権現」とは、大物主(大山咋)の父 天之忍穂耳ということになるのでしょうか。石段をあがって手をあわせました。

f:id:bifum:20210822111054j:plain
f:id:bifum:20210822111236j:plain

f:id:bifum:20210822111242j:plain

境内を下りていくと、香水池があります。

f:id:bifum:20210822111345j:plain

池(湧水)から近くの池に流れる小川をみればわかるとおり、もともとこの地は赤土むきだしであまり水が美味い場所ではありません。その場所で古くから飲用とされてきた水です。私もほんの少しだけ試してみましたが、まぁ、飲める、といった感じでしょうか。

山伏が飲用としていた時代は、もっと手入れも行き届いていたと思われます。

f:id:bifum:20210822112353j:plain

5,6分も歩けば、有名な行者杉にたどり着きます。

福岡県神社誌:記載なし(発見できず?)
[社名(御祭神)]?
[社格]?
[住所]?
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2021.08.22訪問)