松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年7月15日の日録

真空管アンプの謎を解く。

トライオードの真空管アンプを使ってプスバンWE300Bの特性を測定・分析。真空管の特性を明らかにして、半導体アンプで同じ音の再現を試みます。この再現音と本物の300Bの音を聴き比べします。直熱管は響き豊かという噂についても検証。真空管の音の全てを明らかにします。

真空管の音は○○と○○の違いに過ぎない - YouTube

ひと昔まえ、真空管アンプのすばらしさを力説するかたが多数おられました。

彼らの家に連れていかれ聴いてみるものの、しょうじき、あまりよさがわかりません。

ただ、あきらかに半導体アンプとはなにかが違います。

あるオーディオマニアのかたが「演奏家は再生機器にこだわらないやつが多い。これは嘆かわしい」と言っているのを聞いて、アンプそのものに音色があるのは、実況録音を再生するという点では好ましくないのになぁ、と漠然とおもったものです。さすがに面と向かってこんなことは言えませんでしたが(笑)

こうやってきちんとデータで違いを立証されると、当時感じていた謎が氷解します。さすがです。

フルデジタルアンプはアナログや普通デジタルと何が違うのか。デメリットは何か、解説。ソニーS-MASTERの内容を紹介し、実際の音をお聞きいただきます。 

正確無比のアンプ~ソニーS-MASTERを徹底解析 - YouTube

理想はこのyoutuberのかたの言うとおり、記録されたデータをダイレクトに流せるかどうかで、機器の音色は無色透明のほうがよいのは、わかりきった話です。ただ、こういう当たり前の話を書いてもオーディオ雑誌は売れないので、どうしても変わったことが流行るのですけどね……。

 

ある歌の替え歌

君は なにを今 みつめているの
赤く 悲しみに 濡れた 瞳で
とどかない 合格通知 さくら散る
君も 今日からは 浪人のなかま
がんばろう 二度とない日々を

はい、ある程度年配のかたはわかるとおもいますが、元ネタは「太陽がくれた季節」ですね。

これ、或る予備校で医学部受験こじらせたかたの愛唱歌でした。

いまはどこでなにをされているのかわかりませんが。

夜行バスに乗る前から、名古屋に着くまで、ずっと脳内でエンドレス再生でした。

なにか悪いものでも食ったんでしょうか?

 

夜行バスと真清田神社、国府宮にお参りした記録

前回5月の名古屋行きは、新幹線往復日帰りというハードスケジュールでした。今回はもう少し時間がとれる交通手段はないかとかんがえ、夜行バスを利用することにしました。

北九州市小倉北区京町 瘡守稲荷神社 - 美風庵だより

セントシティ(最初は小倉そごうで、つづいて玉屋、伊勢丹、コレット、アイムと名前がかわっていますね)の12階にある瘡守稲荷の分社が、建物のまえにあります。建物のなかにあると、営業時間中しかお参りできないため、通り沿いに分社がもうけられているのです。

手を合わせ、無事到着を祈願します。

高速バス乗り場から、JR小倉駅をながめます。

福岡|名鉄バス

「5分遅れで到着」と案内がありました。予約開始日に私が予約した時点では5席しか売れていませんでしたが、本日1号車満席で2号車もあるとのこと。そのためか乗車券チェックは念入りに行われました。

めかりパーキングエリアでの休憩後、運転士さんのカーテン取り付け作業が終わってから消灯です。消灯前に一枚撮影してみました。

朝6時半に、御在所サービスエリアに到着しました。平日常勤している事業所から直接小倉に出て夜行バスに乗ったため、着替えていません。かばんは落ちないよう肩掛けひもを首にまわして、腹の上にのせています。足元に置いたり網棚にのせるとiPhoneの充電器などの取り出しに苦労するため、以前からこのスタイルです。起きぬけで撮影したためか、写真もボケています。

サービスエリアでトイレを借りて、座席にもどります。今回も(気兼ねなく後ろに倒せるため)最後列を指定したのですが、けっこうお客さんでカップ酒(日本酒とかハイボール缶とか)を呑んでいるひとが多いのに気づきます。

フェリー、バスや列車で酒を呑むと3倍くらいのペースで酔っぱらって気持ち悪くなるため、よほどのことがないかぎり呑みません。揺れる車内で呑めるひとは、うらやましいです。

 

ここで画像は名鉄一宮駅に飛びます。

夜行バスを名鉄バスセンターで降車し、地下の名鉄名古屋駅から一宮行急行で移動したのですが、寝ぼけてまったく撮影できていません。

5月にお参りできなかった尾張一宮真清田神社に行くのが目的なのに、なぜか名鉄駅と名鉄百貨店の全景が撮影できている……お分かりかとおもいますが、これ、出口を逆に出てしまっています。

名鉄一宮駅とJR尾張一宮駅は表裏一体となっており、駅内にもどって、逆側から外にでました。JRのほうが利用客も多く、ビルもピカピカです。

あらためて真清田神社に向かう途中、3か所ちいさいお宮をみつけることができました。後日「神社めぐり」に掲載したいとおもいます。

真清田神社

一宮市真清田 真清田神社 - 美風庵だより

真清田神社にやってきました。2019年6月以来ですので、4年ぶりの訪問です。

公式には天火明命を御祭神としています。

4年前の日記でも書きましたが、謎を解くカギはこの九枚笹紋です。笹紋(竹紋)は、大幡主(=国常立命、神皇産霊神、塩土老翁)や大己貴(大国主)につながる一族がつかっていた紋で、おそらくは天火明命よりふるい世代からこの地に進出してきていたのではないか?と、当時書きました。

かりに天火明命としても、要は饒速日(にぎはやひ。=山幸彦、猿田彦、五十猛命)の別名です。記紀での座りのよさから、取り替えられたのでしょう。

いずれにしても尾張が「終わり」、九州王朝からみて東端のフロンティアであった時代をしめす重要な場所なのは疑いなく、しっかりと手を合わせます。

名鉄一宮駅まで戻り、国府宮駅をめざします。

トップページ | 【公式】一宮七夕まつり~おりもの感謝祭~

なにやら街中あちこちに色とりどりの吊るし物(吹き流し)があり、なにごとかとおもっていたら、どうやら「七夕まつり」で有名な街のようです。

 

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稲沢市国府宮 国府宮神社 - 美風庵だより

参道の立派な両部鳥居が目をひきます。両部鳥居は神仏習合の神社に多いとされますが、あちこちめぐってみて、もともとは軟弱地盤に鳥居を建てるための技法だったと解しています。地盤が弱いところで、電柱や電話柱が束ねて1本にされていたり、横から支えが入っていたりしますが、あれと理屈はおなじです。

立派な楼門をくぐると、蕃塀(ばんぺい)の背後に縦長の拝殿があります。

さきの真清田神社もそうですが、尾張造の神社には独特のおもむきと威厳があります。

それまで熱田神宮は尾張造という尾張地方特有の建築様式で建てられていたが、1889年(明治22年)、伊勢神宮と同じ神明造による社殿の造営が計画された。また、熱田神宮の国への働きかけにより、1890年(明治23年)9月、社格を離脱して伊勢神宮と同格にする旨の勅令案が閣議に提出された(案の段階では熱田神宮を「尾張神宮」に改称する事項も含まれていたが、これは外された)。しかし、この勅令案は否決され、熱田神宮の社格の件は従前の通りとすることとなった。その背景には伊勢神宮の反対があったという。神明造による社殿の造営は進められ、1893年(明治26年)に竣工した。

熱田神宮 - Wikipedia

すばらしいとおもうのですが、国家神道下、わざわざ「神宮」を名乗りたくて伊勢の神宮を真似して建て替えちゃった神社もあるわけで、伝統文化がそういう扱いなのは、かなしいものです。

五七桐紋の周囲を竹がぐるりと取り囲んでいます。

玉垂宮神秘書では、桐紋は住吉大明神である鵜葺草葺不合命(うがやふきあえず)から高良玉垂命に継受されたものと伝えられており、支配階級が大幡主(国常立命)=大己貴(大国主)の第一世代から、高良玉垂命(開化天皇、ワカヤマトネコヒコ:稚日本根子彦大日日尊)の第二世代に移り変わったことを示しているのです。

尾張国で神社めぐりをするおもしろさは、これほど離れていていながら九州北部の雰囲気を濃厚に感じるときがあることで、いかに新しい土地をもとめて各地に移住していったか、ご先祖様たちの生命力を感じずにはいられません。

 

演奏会場に着くまでと、小倉に戻るまでの記録

午前中に神社めぐりを終えてから、ネカフェでひげをそり、シャワーで汗をながして、着替えました。忘れぬうちに日記のネタをメモしてから、横になります。

むかしはネカフェなんて怪しい場所だとおもっていましたが、シャワーがつかえて着替えが出来て、パソコンがあるからgoogleさんログインすればいろいろ作業ができます。はてなの下書きだってできます。便利このうえありません。

三井住友海上しらかわホール

14時開場ということで店を13時40分すぎに退店して会場まで歩いてみると、5分かからず到着しました。

じっと立って待つのもなんなので、白川公園で噴水とロケットの一部をながめつつ、公園内の自販機で買った「カルピスソーダ」をいただきます。

ひと息ついてから、ホールに入場しました。

演奏会の感想はべつに掲載しています。

中部フィルハーモニー交響楽団 第88回定期演奏会「北欧シリーズ vol.2」 - 美風庵だより

演奏会終了後、地下鉄東山線で名古屋駅まで戻りました。5分おきに電車が来るのですがどれもぎゅうぎゅう詰めです。2本積み残されて3本目でやっと乗車できました。

じつはこの日、暑さに負けて飲み物ばかり買い求め、まる一日食事をしていませんでした。

店の前を歩いていてふとおもいたち、なんと2日つづけて松屋でうなぎをいただきました。

2023年7月14日の日録 - 美風庵だより

昨日は「930日ぶりのうなぎ」とか書いてたのに、贅沢をいちど受け入れると節操がなくなってしまいます。いけませんね……。

18時26分発の新幹線なので、食い終えて名古屋駅で改札しホーム到着まで30分少ししかありません。牛丼と同じ調子でかきこんではせっかくのうなぎを味わえないことに気づき、新幹線下車してから小倉でゆっくり食えばよかったと後悔します。

ホームに到着したのは18時20分ごろでした。

16号車(博多からみて最後尾)を予約していたためホーム内の移動に手間取り、乗車位置に到着したら、目的ののぞみ51号が入線してくる最中でした。

ちなみに16号車は新大阪を過ぎたらガラガラとなり、さらに岡山を過ぎたら通路の向こう側含めて前後列誰も居なくなりました。アームレストを上にはねあげシート倒し放題でゴロゴロしていましたが車掌さんから注意されなかったのは、ほんとうに予約客が誰もいなかったからだとおもわれます。

帰宅したらまず荷物をほどいて整理し、汚れものはすべて洗濯するようにしています。

ついでに、汗じみていた肩掛けカバンも洗剤つけて洗い廊下に干してから、寝ました。