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「法随」の「法」は仏典のことで、「随う(したがう)」とありますから、このお稲荷さんに近づくにはどうやら仏教の修業を要するようです。そういえば神社というより寺院っぽいつくりになっていますし、もとから神社ではなかったのかもしれません。
同社の縁起を記した現地案内板によれば、元は富商の屋敷神であったものが一般も参詣するようになったのが起源であるとのこと。御祭神は豊受姫であると記されていますが、後段に高松稲荷の名がみえます。
祈祷本尊は最上位経王大菩薩(稲荷大明神)。最上位経とはすなわち法華経のことである。像容は右手に鎌、左肩に稲束を背負い、白狐にまたがる天女の姿をしており、稲荷神の本地とされる荼枳尼天の像容とその特徴を同じくする。
この高松稲荷とは、県外の我々が「最上稲荷」として認識しているあのお稲荷さんのことに違いなく、社号に神仏分離前の痕跡をなんとかとどめているとかんがえてよさそうです。
(2022.05.22訪問)