過去に「神社めぐり」に掲載するため作成した文章です。現在ではリンク切れとなっている箇所や、すでに情報が古い部分もありますが、再取材はせず当時のまま掲載します(注記:2024.08.03)
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(6)三島神社(旧村社)大角
大木町大字大角字宮本にある。祭神は事代主神、春日大神、住吉大神で、由緒は不詳である。(蛭池三島神社神官の話によれば、蛭池三島神社の分霊とのことである)明治六年三月一四日村社に定められる。大正一〇年七月二〇日大字大角町の三島神社を本社に合祀したとある。昭和二一年村社は廃止された。例祭は一〇月一五日である。
1993年発行の「大木町誌」では御祭神の数が減っています。戦後、取り扱いを変えた(合祀した神社をもう一度分社し復活させた)のでしょうか?
楼門にかぎらず、境内の建物のほとんどがトタン屋根です。
左右の矢大臣と狛犬も、なかなか年季がはいっています。御神紋が剥げずに残っていないかだいぶ探したのですが、わかりませんでした。
境内社がいっぱいあるのが特徴です。ただ、社号標があるのとないのが混在しています。
坂本社は2つあります。高良玉垂命の子のひとり坂本命を祀るものと、坂本山王宮(日吉大社)です。ここではどちらでしょうか?
楼門付近左右にあるところをみると、門番役として設置されていることがわかります。玉垂宮における坂本社と同じです。
ここは三島神社という社号ですが、玉垂宮としての性格も有しています。もしかすると高良玉垂命が祀られた時代もあったかもしれません。
安房社は過去に、柳川市大和町鷹ノ尾の安房神社と久留米市三潴町原田 弓削神社内の安房社を訪問しました。鷹ノ尾の安房神社では少童神神(綿津見神)を祭神としていましたが、ここもそうなのでしょうか?
欄間の装飾が目をひくこのお宮は、淡島神社でした。
ここも社号標がないのでわかりません。いくつか御祭神がまとめられているようにもみえます。
確たることは言えませんが、御神体には梅紋があるようにみえます。これが天満宮か埴安社でしょうか?
一部の古代史研究家によれば、社殿の基礎が玉石積なのは物部氏を祖とする神社の特徴とのこと。
参道脇にあった案内板と猿田彦の石碑と石仏です。
福岡県神社誌:下巻18頁
[社名(御祭神)]三島神社(事代主神、春日大神、住吉大神、仁徳天皇、応神天皇、菅原神、宇迦之御魂神、素戔嗚神)
[社格]村社
[住所]三潴郡大溝村大字大角字宮本
[由緒](略)
[境内社(御祭神)]淡島神社、祇園社、美都波売社、大己貴社、伊都伎島社、埴安社
[摂社(御祭神)]記載なし。
[末社(御祭神)]記載なし。
(2023.02.09訪問)
訪問当日の様子はこちらに掲載しています。