松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年10月30日(水)の日録。

甲子の日とは。

第50回衆院選が行われた10月27日は甲子日です。一般的に甲子日は吉日ということになっています。「なのに自民党は負けたよね?」と占い関係のSNSで書き込みが散見されます。否、散見どころじゃないですね。かなり見ます。

日取りの決定に、占い師は噛んでいないでしょう。勧める理由がありません。

甲子日が意味するのはリセットです。

クリアが無理なゲームの進行をあきらめ、リセットボタンを押すようなものです。がらりと変えたいなら、試す意味はあります。ただ、リセットしたからうまくいくとはかぎりません。やり直してもうまくいかないことはありえます。たんに振り出しに戻すだけなので、とうぜんです(二回戦三回戦で攻略のコツをつかみ有利にはなるはずですが)。

私はよく「甲子の財布」をおススメしています。あれは金運が良くないとお嘆きのかたに「60日に一度の甲子日に財布を新調して使いはじめると金運がリセットされる」とおススメするもので、なにもしないでどん底のままよりもリセットしたほうが次はうまくいく可能性があるという話です。

だから「甲子の財布」をどうみても富裕層・資産家のかたにこちらからおススメすることはありません

転べばすってんてんの素寒貧になりかねないからです。

しかし、ネットでは甲子日は吉日あつかい……。どん底を断ち切るためにリセットするのと、富貴の頂点で欲の皮が張ってリセットボタンを押してみるのは、まったく意味が違うはずなのですが……。

 

30日の記録。

帰宅して晩飯食ったらすぐ寝てしまいました。夜中に目が覚めました。

いずれにしても事業所にはやめに出る日ですから、日記の下書きを作成し、NASにパソコンのバックアップをとっているあいだに、ひやむぎと昼弁当とコーヒーを準備します。このくらい涼しくなると、出かける直前に準備しなくても傷む心配がないのがいいですね。

冷えたメシは人生負け組にとって、これ以上相応しいものはありません。

つめたいひやむぎをすすりながら、日記の下書きを書いて家をでました。

 

鉄火場ですね。見ているぶんにはじつに楽しい。

国民民主党の榛葉賀津也幹事長は29日夜のBS―TBSの番組で、特別国会での首相指名選挙をめぐり、決選投票を含め立憲民主党の野田佳彦代表には投票しない方針を立憲側に伝え、両党の党首会談が見送りになったと明かした。首相指名選挙で国民民主の玉木雄一郎代表に投票する方針を強調した。
立憲は首相指名での協力を求めるため、30日に日本維新の会、共産党とそれぞれ党首会談を開く方針。榛葉氏は首相指名選挙について、「我が党は各党と等距離で交渉している。首相指名で野田氏とは書けないので、(立憲との)党首会談がなくなった」と述べた。
また、「我々はもう自民党から何を言われようとも、2回とも玉木と書く」と強調。来月11日召集で調整している特別国会に向けた立憲との調整については「幹事長・国会対策委員長会談をやろうかという話になっている」と語った。

国民民主、首相指名めぐり立憲との党首会談に応ぜず 「玉木と書く」 [国民] [立憲]:朝日新聞デジタル

ひさしぶりの鉄火場です。

日本新党と新党さきがけが「自民党政権」か「非自民政権」のどちらにつくか注目される中、新党さきがけの田中秀征によれば「思想信条の違う政党の連立政権は臨時・緊急の事態にしか通用しない、経済対策など懸案事項を遅らせている政治改革を早期に処理する『特命政権』として、院内会派『さきがけ日本新党』が『政治改革政権の提唱による“この指とまれ”』という第三の選択肢を打ち出す」という方針によるものであったという。
(略)双方とも条件の受け入れを表明したが、「細川首相」を提示した非自民側が結局取り込みに成功し、細川護熙を首班とする新政権「細川内閣」の発足が決まった。

細川内閣 - Wikipedia

これ、細川護熙さんが田中秀征先生の入れ知恵で首相を射止めたときの行動をトレースしています。当時、小沢一郎先生が総理大臣になりたがっていた羽田孜さんを「お前は次」と説得され、細川護熙さんと武村正義さんの取り込みに成功したわけですが、はたしてそういう策士が自民党側にも野党側にもいま居るでしょうか?

たまきんにしてみればかりに両方から袖にされても存在感に傷はつきませんし、来年夏の参院選でもう一回勝負できます。こんな勝負勘もってたんですね……。

1993年の総選挙のとき福岡市内でビラ配りして、細川護熙さんと小池と彼らのスタッフを間近で眺めていましたが「政治家の世界に足を踏み入れたいとは思わないが、これだけ渦巻いている世界ならしがみついていれば必ず儲かる」と思ったのも事実。見たくない現実が多くえぐすぎて私のメンタルは耐えられず1996年の衆院選をきっかけに還俗しましたが、あのとき以上の鉄火場に敢えて飛び込み勝負をかけるたまきんを、素直に尊敬します。

私なんか炉心からほど遠い地方でうんざりした世界の、あの世界の炉心ど真んなかで暴れているわけですからね……。

だが、林氏や加藤氏が“次の総裁候補”というのは、あくまでも自民党中心の政権が維持できた場合。立憲民主党の野田佳彦代表が首班指名選挙で勝利するようなことになれば、自民党が下野する可能性もある。その場合のことを想定する次のような声が、党内から上がるのが今の自民党の現状である。
「野党となった自民党の総裁になりたいという人は誰もいないはず。野党になったのは、石破さんの責任だから当面は総裁でいてもらい、来年夏の参議院選挙を前にご苦労さんで退陣させればよい」(旧安部派の議員)
今回落選した前職の多くは、安倍晋三元首相時代にバッジをつけた人たちだ。その中の一人が、肩を落としてこう話す。
「これまで安倍元首相の人気だけで勝ってきたんだと痛感する。頑張ってはいたが、競り合う選挙などまったく経験がなかった。なんとか勝ち切れるとか思ったが、2,000万円の交付金がダメ押しになった形で、私は沈み、自民党政権の座も危うい。選挙が始まる前の情勢は、そんなに悪くなかったのに……。政治の世界、本当に一寸先は闇ですね」

不透明感増す政局 次の焦点は「首班指名」 | HUNTER(ハンター)

2009年の政権交代選挙のころ「自民党は◎通、民主党は博◎堂とア◎ツーにそれぞれ十数億」と、広告代理店に広告宣伝その他毎年がんがん垂れ流して世論操作をやっていた話を聞きました。

この件はおおむかし赤旗が報じています。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-02/2007060215_01_0.jpg

使途報告書によると、自民党は二〇〇一年―〇五年に七百六十四億円の政党助成金を受け取っています。このうち、テレビコマーシャル費用などの「宣伝事業費」がしめる割合は17・9%で百三十六億八千九百万円を支出。電通への支出は、ほぼ二割(19・6%)の二十六億八千万円にのぼります。以下、「アイアンドエス・ビービーディオ」六億三千四百万円(4・6%)、「アサツーデイケイ」三億七百万円(2・2%)など。
一方、〇一年―〇五年に五百三億八千八百万円の政党助成金を受け取っている民主党は、「宣伝事業費」が23・7%を占め、百十九億五千八百万円を支出しています。発注先は、博報堂が七十三億三千五百万円(61・3%)で断然トップ。読売広告社の十五億五千百万円(13・0%)、電通グループの十億八千四百万円(9・1%)を大きく引き離しています。
自民、民主両党とも政党助成金の二割前後を「宣伝事業費」に使い、その宣伝を、自民党は電通、民主党は博報堂にそれぞれ依存していることがわかります。

税金で政党CM/自民・民主とも 100億円超/電通・博報堂が受注トップ

おそらくいまも大勢は変わっていないはずです。

世論操作をするにも効率的にカネをつかわないと意味がありませんから、順当に考えれば、いまゲルをクビにして温存すべき弾を使い棄てることはしないでしょう。必ずやってくる来年夏の参院選前になってゲルを引きずり降ろし、広告代理店経由でカネにものを言わせてマスゴミを乗っ取り総裁選で華々しく選挙の顔を選ぶ。

そのとき、A生&T市が出てくるか、また違う選挙の顔が出てくるか、そこは定かではありません。

 

「栄光をめざして」

youtu.beMarch1979「栄光をめざして」(1979年)- YouTube

どう考えても面白いのだけれど、辛気臭い側面はぬぐえません。

いろいろ先を考えていると頭痛がしてくるので、芥川さんのマーチを聴きながら日記の下書きを作成します。

行進曲「風に向かって走ろう」(1982年) - YouTube

芥川さんの吹奏楽曲は2曲あります。「栄光をめざして」のほうは私も知っていましたが、こちらを知ったのはだいぶ齢をすぎてからでした。芥川さんの晩年は過去作のリメイクが多く、最初作者を知らずに聴いて「盗作?」と思ったら芥川さんの作品でビックリしたので覚えている次第。

 

男と女は社会にほぼ同じ数いるはずなのに。

政府は29日、2024年版の自殺対策白書を閣議決定した。23年の自殺者数は2万1837人で、前年(2万1881人)をわずかに下回った。自殺の原因・動機別(複数計上可)では、「経済・生活問題」が前年比484人増の5181人で、この2年で1・5倍に増加した。厚生労働省は21年の後半から始まった物価高による生活苦が背景にあるとみている。
男女別では男性は1万4862人(前年比116人増)と2年連続で増加、女性は6975人(同160人減)で4年ぶりに減少した。小中高生は513人(同1人減)で過去最多だった前年と同水準だった。

「経済・生活問題」で自殺、2年で1.5倍 自殺白書 物価高背景か | 毎日新聞 (mainichi.jp)

占いの世界、とくにカバラでは女は女に生まれただけで男より一段階運が良いとみます。もともと男に生まれただけで運はよくありません。

ただ、そうは言っても2倍以上違うのはすごいことです。それに、物価高で生活苦という分析ができていて、おそらく自民党のスタッフにも展開されていて選挙突入ですから、ある意味やらかすべくしてやらかしたのかもしれません。

私もそうでしたが、円安物価高からくる不満を軽視しすぎていました。