「世のなか終わってるな」と思う
新紙幣の渋沢栄一は「結婚式のご祝儀には適さない」という論調が話題となっているといいます。株式会社トキハナ(東京都港区)が実施した「渋沢栄一の新紙幣をご祝儀に使用すること」に関するアンケート結果によると、約3割が「渋沢栄一の新紙幣をご祝儀に使用することはマナー違反だと感じる」と回答したことがわかりました。
調査は、全国の20~40代の男女326人を対象として、2024年7月~8月の期間にインターネットで実施されました。
新一万円札を祝儀に使うのは問題があるというネットやSNSの投稿を読み、笑っていましたが意外とこの話は広まっているようです。「ゆきちが手元にあったら渋沢と交換したい」というLINEが従妹から来て、身近なところまで汚染されていることに気づきました。
衝撃です。「そんなに渋沢が嫌なら北里30枚か梅子6枚で入れてやれ。北里も女性関係は派手だし、梅子は生涯独身。気にしだしたら誰も祝儀に使えんぞ?」と返事をしておきました。既読はつきましたが返事はありません。たぶんあきれて他から調達しようとしているはずです。
冒頭の記事はgoogle先生に質問したら検索結果に出てきた神戸新聞さんの記事なのですが、ポイントは調査した相手が20~40代の男女、という点でしょうか。
いまの若いかたって、よっぽど潔癖なかたが多いのでしょう。
渋沢は妾が当たり前の当時としても異常な好色であり妻妾を含めると総勢17人以上も子供が居た。さらに68歳という高齢で子供を作った。また妻と妾を同居させて世間を賑わせた。
女好きは当時から有名であり、女遊びの相手が掃いて捨てるほどいたことから「箒」(ほうき)という綽名(あだな)がついた。時には先述の明治天皇にすら「少し女遊びを控えてはどうか」と窘められたこともあるという。
明治13年から牛鍋チェーン店「いろは」を経営。芝区三田四国町(現在の港区芝3丁目)の一号店(第一いろは)をはじめとして、東京市内22箇所にのぼる支店にそれぞれ妾を配置して各店の経営にあたらせた。傍ら、東京府下15区6郡の肉問屋を糾合して東京諸畜売肉商組合を結成すると共に、1887年(明治20年)には東京家畜市場会社の理事に就任。
同年、日暮里村の火葬場運営を請け負う東京博善会社を設立。理事を経て社長となる。さらに同年、日本麦酒醸造会社を設立し、社長に就任。
渋沢栄一、伊藤博文、木村荘平、この辺りは伝記を読めば愛人・2号・お妾さんだらけの人生だったと書いてありますし、まぁ、有名です。しかし世間に流布したイメージとのギャップが大きかったゆえ話題となったケースというと、私は松下幸之助先生を思い浮かべます。
記録に残る限り日本史上最高額の遺産を遺して亡くなったのは、大阪での丁稚奉公からスタートして遂には「経営の神様」と呼ばれるまでになった立志伝中の人物、かつての松下電器産業、現在のパナソニックの創業者、松下幸之助氏です。
彼が1989年4月27日に大阪府守口市の松下記念病院で94歳で亡くなった時の遺産総額は約2450億円でした。そのほとんど、97%以上がパナソニックとそのグループ会社の株式、合計8700万株、時価2387億円相当だったそうです。
松下幸之助氏の遺産を相続したのは、当時93歳の妻むめの氏と68歳の一人娘幸子氏、娘婿で後にパナソニックの名誉会長になる松下正治氏、そして、松下幸之助氏が妻以外の女性との間に儲けて認知した4人の非嫡出子(男性3人、女性1人)、合計7人でした。
この時納税された相続税の総額は約854億円で、史上2番目に高額の相続税と云う事になりました。
むかしはwikiにも記載があったのですがナーバスな話なのでいつのまにか抹消されてしまいました。日本で一番遺産を残した松下幸之助先生の遺産相続の話です。当時問題になったのは、いわゆる長者番付(高額納税者公示制度。2006年廃止)にこの認知された4名が掲載されたことでした。
そしてそれに正妻の子である松下正治氏にコメントを求めた週刊誌記者もいて……やりたい放題の時代です。
では、松下幸之助先生の死後に2号さんやそのお子さんの存在が明るみに出て、先生の偉大な足跡は抹消されたでしょうか?
そんなわけはありません。ありえません。
あくまでも紙幣としての渋沢くんが示すのは1枚1万円という価値以外のなにものでもないわけですから、重要なのはいくら包むかという点だけです。
べつにご祝儀にかぎった話ではありません。御霊前や御仏前もそうです。
妙なマナー指導が増えたせいか、御霊前に包むためわざわざピン札に折り目をつけたりするひとも見受けられます。とりあえず財布に入っているお金をそのまま包んだというだけでいいはず(だから破れもピン札も混じっていて当たり前)なんですが、どうしてこうもルールづくりが好きなのかなぁ、と思います。あと、顔を裏返すとか、向きをどう揃えるとか。
世のなか終わってますね。
否、マナー講師業とかいう連中が終わらせてるのか。
23日の記録。
今日も賞味期限がすぎて眠っていたひきわり納豆をひやむぎにかけて朝食にします。
いつか一度は、豪勢に何品もそろった朝食を食ってみたいものです。見果てぬ夢となりつつありますが……。
晩飯をつくるのが面倒になり、駅前のイオン系列のお店で値引きシールハンティングを行いました。今日はミックスフライ弁当と、天ぷら油で揚げ直したさつま揚げをいただきます。
とうぜん、きっかり180ml計量して菊正宗純米もいただきました。今日も何とか一日生きながらえることが出来ました。ありがとうございます。
頑張って航空券代をなんとかしないといけない。
創立60周年記念 第69回定期演奏会
指揮:秋山和慶
独唱:中江早希(S)
谷地畝晶子(A)
桜田亮(T 福音史家)
成田眞(B イエス)
青山貴(B)
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
児童合唱:東京少年少女合唱隊
合唱指揮:木村美音子
合唱:東京アカデミー合唱団
2025年2月24日(月・休日)15時
東京オペラシティ コンサートホール
行くかどうか迷っていたのですが、思い切って全日空のホームページから航空券を予約しました。念のため方位術を確認すると日帰り日程は無理のようです。前日から上京することになります。
演目がマタイ受難曲ですから、休憩をいれたら3時間超えるかもしれません。
京王新線の初台駅から羽田空港までにかかる時間をかんがえると、福岡空港ではその日のうちに戻ってこれません。北九州空港23時20分着の便を予約しておきました。路面凍結がなければスタッドレス装着でちんたら国道を走って甘木まで戻って100分。深夜の路面凍結が怖ければ連絡バスで小倉まで戻り、知人事務所の隅かどこかで仮眠して、翌朝戻ることになるでしょう。