11日の記録。
いつものとおり、朝食と昼弁当と紅茶を準備します。コスモスで3個入り298円だったレトルトカレーを、スパゲティを茹でて食します。値段とお手軽さを考えるとまぁ、ありかな、という気はします。
晩飯もスパゲティをいただきます。やっぱり麺類はつくるのが簡単、一食で済むのでいいですね。
寿命との勝負であることをお忘れなく。
この日記は投資・投機系の日記ではないのですが、お読みになった顔見知りのかたからたまにLINEで質問をいただきます。「なにを買ったらいいか」という話です。
指南業で食っているわけではないので気兼ねなく言うと、あと20年か30年くらいはPax Americanaを信じて買っておけば、悪くないはずです。すでにPax Americanaを信じて買っているひとで団塊ジュニア世代より年配のかたは、そのまま逃げ切れる可能性大です。
ただ、50過ぎて今からはじめようかと考えているかたは「大恐慌」から元の水準に回復するまで25年近くかかっていることを忘れてはいけません。投信とか株とか投資商品を売りたい側は、超長期のグラフを片手に「ぜったい儲かる!」と売り込みをかけますが、人生折り返しを過ぎた年齢層が果たして勝ち抜いて逃げ切れるかは、運次第です。
我々小市民は様々な情報から遮断されています。垂れ流しても問題ない上澄みだけがマスゴミをつうじて流れ、これらだけで先を読むのは至難の業です。「貯蓄から投資へ」と言ってもyoutubeや日経、お気に入りの予想屋(エコノミスト、学者……etc)でかじった知識で太刀打ちできるわけがありません。経済問題だけではありませんが、日本国政府だけでも数千人規模が諜報部門に従事しており情勢分析を仕事としています。厚みが違います。それでも完全に国際情勢を読み切れていないからこの現状なわけで……ましてや個人になにができるか、言わなくてもわかるでしょう。
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「大恐慌とはまたふるい話を。馬鹿じゃねえか」とせせら笑う若いかたも居ると思います。
ではJリートのバブル崩壊から復活まで10年近くかかったケースはどうでしょうか。まだこれは40代くらいならぎりぎり記憶にあるかたもおられるかもしれません。この日記にも何回か書きましたが、ある知り合いのかたは「(暴落で某Jリートにつぎ込んだカネがガタ減りし)娘の披露宴をろくにしてあげられなかった」といまだに悔やんでおられます。
若いかたなら減っても取り返す可能性が高く「とりあえずなんか買っとけ」と気楽に言えるのですが、余命が見えてきたかたがいまからはじめるなら、増やすことより目減りをふせぐ、徹底して守りにはいるべきなのです。
そして、若いかたには有名投資家や指南業のyoutubeをみてわかったふりになるのではなく、世界史をかじって欲しいと思います。たまにPax Americanaがずっと続いてきたと勘違いしている「どこの大学出られました?」と思わず質問してしまうようなかたが居ます。
だいたい100年から200年ほどが覇権国家の寿命で、大英帝国の(敢えて失礼な書きかたをしますが)残りカスはまだ国家として存続していますが、ほかは現在見る影もありません。
若いかたほど、次に台頭する勢力もつねに視野に入れてほしいと思います。
「Don’t put all your eggs in one basket.」。ひと昔前はさんざっぱらインターネットで飛び交っていましたが、すっかりSP500かオルカンが当たり前になり、鳴りをひそめてしまいました。
こういう話をすると馬鹿を見る目で「勝ち抜けて増やしたカネで次に乗ればいい」とのたまう本物の馬鹿がいます。こういうひとは、勝ち馬に勝ちはじめてから乗るのは、金の卵を発掘する、いちばん美味しい部分を棄ててさほど儲からないと知るべきです。
女との交際で二股三股がバレたら社会的に抹殺されかねませんが、投資・投機対象は三股どころか精力の赴くまま気力がつづくままカネさえあれば、何人でもいくつでも突撃してまったく問題ありません。
投資や投機は倫理とは無縁の世界です。
銀行や公務員で手堅く勤めるより、証券会社に入社したかたのほうがボーナスも給料も多く、むかしは現金支給でしたから封筒が立つのを同級生が見せびらかしたものでした。先物はさらに証券会社より厚みが増え、サラ金(◎栄とか)は現金でベンツを買い……。
もう先物もサラ金もむかしほど儲からずリストラの嵐で、皆、金融とはまったく関係のない業種で生き延びていますが、当時、これが社会というものか、とつくづく感じたのを覚えています。
最近若いかたと話していると、えぐいのを嫌がるのに不安を感じます。
「えぐい」は資本主義下では、むしろ誉め言葉なんですけどね……。