松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

福岡県朝倉市杷木池田 息引神社(息引神)

以下は多分にファンタジーを含みます。記紀警察による記紀を遵守しない(玉垂宮神秘書、現地案内板、伝承を優先する)姿勢についてのクレームは無視します(2024.08.04)。


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現在の国道386号に付け替えられるまえの旧道、明治以前からある道沿いに、杷木神社の古宮があります。いまは、息引神を祀るとのこと。

福岡県神社誌の下巻「無格社一覧」をはぐると、祭神には「級長津彦命、級長戸辺命」とあります。シナツヒコ(級長津彦)はイザナギさんとイザナミさんの子と記紀にありますが、九州王朝説の一部ではシナツヒコを天之忍穂耳の別名とみます。ではシナトベ(級長戸辺)は誰かというと、天之忍穂耳の嫁さんだった市杵島姫です。彼らの子が大山咋であり、そこから中筒男尊(崇神天皇)が出て、現王朝につながります。

現在では、ぜんそくの神さまとして祀られています。

天之忍穂耳は父 神沼河耳(綏靖天皇)と弟 健磐龍に阿蘇を統治させ、自分は婿入りして彦山に移り、やがて現王朝の祖となっていきます。

立地的にみて、ここは新支配者の祖 天之忍穂耳を祀るため阿蘇の遥拝所とされたのではないか?という気もするのです。

筑後国への渡し場につづく坂道をおりてみます。

案内板にあった仏堂と、昭和橋を眺めながら、橋で歩いて数分のこの場所が国境だった時代があることに、いろいろと考えてしまいました。

福岡県神社誌:下巻406頁
[社名(御祭神)]息引神社(級長津彦命、級長戸辺命)
[社格]無格社
[住所]朝倉郡杷木町大字池田字ハキ
[由緒]記載なし。
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2024.08.04訪問)