腹痛で寝こむ。
3日、天気予報で雨の予測だったこともあり、最初から家でゴロゴロする予定でした。そして昼から少しだけ、実家に顔を出すことにしていました。
2日、新年のあいさつまわりに行き、途中で、むかし顔を出していたかたのお宅に立ち寄ります。旦那さんは脳梗塞で入院中、子供さんは帰省しているものの、嫁さん(いわゆる義理の娘)との察すべき問題があり、夫婦は嫁さんの実家で泊まり、ここはあいさつに来るのみです。
「なにもないけど」と言いながら、がめ煮(筑前煮)と茶わん蒸しを出してくれました。
筑前地方には雑煮と称して餅入りの茶わん蒸しを出すお宅があります。もとは江戸時代に福岡藩と秋月藩が長崎警備に動員され、現地で蒸し料理をおぼえたお侍さんが正月の贅沢としてお客さんに茶わん蒸しをふるまうようになったのがきっかけとのこと。最初は雑煮と茶わん蒸しは別々につくっていたそうですが、やがて茶わん蒸しだけ生き残ります。和食をかじったかたは気づくでしょうが、茶わん蒸しは卵液を張った汁物(吸物)扱いなので、献立に汁物がダブることになるからです。そのため、茶わん蒸しに餅をいれるかたちで、幕末までには1つに合体します。
この茶わん蒸し、いままでよそで食わせてもらった感覚でいうと、丸餅、鶏肉、干ししいたけが必須です(しいたけの戻し汁を出汁とします)。それ以外は自由で、がめ煮(筑前煮)と同じ材料をそのまま使い回す家もあります。
茶わん蒸しはそうでもなかったのですが、がめ煮を食って、入っていた練り物のかまぼこに違和感を感じます。
かまぼこに微妙な酸味があります。練り物で酸味を感じるのは、だいぶ傷んできている証拠です。
訊くと、29日につくって毎日、食べる前に温めているとのこと。
「ちゃんとこれ温めてないやろ。しっかりかき混ぜて沸かしてるか?」というと、里芋がくずれるのが嫌で電子レンジでチンしているとのこと。
「たぶんダメ。酸っぱい。おなか壊すよこれ」と言って、おいとましました。
3日の夜明け前、午前3時ごろになって、急に腹痛をおぼえます。
アニサキスにしては痛み方が違うので、どう考えてもろくに再加熱していないがめ煮にやられたのでしょう。下すか吐くかして身体から異物を除去しないといつまでも痛みはおさまりませんから、とにかく水を飲みます。まず1リットルくらい水道水をがぶ飲みして、様子を見ながらさらに水をどんどん飲んで、トイレで毛布にくるまり、吐き気をもよおすのを、待ちます。
・吐法
吐き気を促すことにより、体の邪気をとりのぞく方法です。食中毒など体の中に有害な物質が入ったときに使われます。吐き気を催す食材や漢方薬を利用します。
・下法
排便または排尿することにより邪気をとりのぞく方法です。便秘を改善させる、または利尿作用のある食材や漢方薬を利用します。
漢方はまず体内の異物を除去することを最優先に考えます。「吐法」「瀉法(下法)」は、最初に行うべき基本です。
結局、吐きおわるまで1時間ほどかかりました。いまにして思えば、最初にがぶ飲みしたときの水量が足らなかったのだと思います。
とりあえず原因が去って腹痛は落ち着いたものの、調子が悪く布団から出られません。
やっと動けるようになったのは、15時過ぎでした。
昼過ぎまでなにも食っていませんから、腹が減ります。
昨日いただいた餅を焼いて砂糖醤油で4ついただきながら、おせちを受け取りに行ったさいに貰った奥出雲・亀嵩の日本酒をいただきます。電子レンジで燗をするまえは、純米吟醸というより米の旨味が先に立つ、どこか低精白米をつかったお酒の味わいだったのですが、温めると適度に米の味が引っ込み、甘さやまろやかさが出てきます。むかし「燗映えするお酒」として習ったセオリーそのままです。
寒いときに呑むと、もっと美味いのでしょうね……。
この妙ちくりんな雲は。
なにこのせんべいみたいな雲、と書いたら、コメントをいただきました。
前線だそうです。前線ってこういうかたちで近づいてくるんですね……。勉強になります。
また火事……。
午後3時10分過ぎ北九州市小倉北区の商店街・魚町銀天街で「燃えている」と通報が相次ぎました。火が出ているのは商店街の中でも特に古い建物が隣接する「鳥町食堂街(とりまちしょくどうがい)」付近とみられています。魚町銀天街は1951年に創立した日本最初のアーケード商店街です。
年末の30日、この食堂街がある通りをとおったばかりでした。2日、3日と、お店にしてみれば帰省客相手に書き入れ時で、戦後すぐのふるい建物が多い場所とはいえ、旦過市場といい、ここと言い、火事が続きます……。
今日もけっきょくスーパーに行く。
昼弁当のおかずなどを物色しに、駅前のイオン系列のお店に行きました。
困窮にあえぐ私には、ブリも鯛ものどぐろも買えませんが、2割引きの「のどぐろふりかけ」なら、買えます。
ただ、のどぐろの含有率はどうなんでしょうかね……。
6日か7日、高良山にまた登ってみることにします。
地震、飛行機事故、大火災と年が明けて事件だらけです。X(Twitter)などをながめていると「辰年のたたりじゃーー」系のオカルトっぽい書き込みもあります。これ、不思議です。東洋占術を多少でもかじっていれば、甲辰年に切り替わるのは2024年2月4日の17時。ここ甘木だと、2月4日の17時32分です。まだ癸卯年がつづいています。
不安を煽ってそれをカネにしたいひとが居るのでしょうね……。「辰年のたたりじゃーー」的な書き込みは無視してよいでしょう。
むしろ鍵は甲子です。2024年1月1日の午前0時は、甲子月の甲子日の甲子時というなかなかお目にかかれない組み合わせでした。
「甲子日に財布を新調するとよい」という話は、この日がリセットを意味する日だからです。
テレビゲームに行き詰ってリセットボタンを押し、再挑戦したからといって、次は成功するとはかぎりません。しかし、前回の失敗は学習していますから、成功する確率は増えます。甲子は、リセットボタンにあたるわけです。ただ、ゲームと違ってリセットされたからといってどこに向かうかはわからないわけで、そこは私たちが祈るしかありません。
死んで生まれ変わったからといって、次の人生が成功するかどうかわからないのに似ています。
6日か7日に、高良山にまた登ろうかと思いたち、麩とウィスキーの小瓶を買ってきました。いつもは安いPBの麩を放生池の鯉に投げ込んでいたのですが、かたちが大きめのため、小さい鯉が食うのに難儀していました。だいぶ奮発してひと回り小さいものを買い求めました。
先日、奥宮に角瓶がお供えしてあってカッコイイと思ったのですが、意外と高いのにびっくりです。そこまで出せないので、ブラックニッカにしました。