新聞社って経費無限大なんでしょうか。悪意を感じます。偽善ですか?
「ガラケー(従来型携帯電話)しか持っていないが、だめなのか」。8日、市内で開いた39QRの説明会。市の担当者が概要の説明を始めて数分で、男性(75)が立ち上がって会場を後にした。「自分には関係がないということ。商品券を配布した方がいいと思う」と残念がった。
市はスマホが苦手な高齢者の使用を想定し、11月21日から12月10日まで12回、説明会を開催。延べ千人が参加した。8日、参加したお年寄りたちは職員の手助けを受けながらアプリをダウンロード。女性(74)はこれまでスマホは通話でしか使わなかったといい「自分一人ではできなかった。本当は現金を配布した方がうれしいのに」。「ガラケーじゃだめなのか」75歳は会場を去った 自治体の電子クーポン使えない…スマホ持たない高齢者「商品券か現金がほしい」(信濃毎日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
そのむかし「地域振興券」というのがありました。公明党さんが言い出したもので、その後何度も繰り返す「地域で使えるクーポンを非課税世帯に配る」政策のはしりでした。
これ、偽造防止のために商品券にはシリアル番号が打たれており、各事業者から戻ってきた商品券のシリアル番号に重複がないか(=偽造されていないか)、入力照合します。はじめてで完全に手さぐりだったこともあり、シリアル番号を手入力してバッヂ処理ですでに受け付けたぶんと照合していた記憶があります。
こういうプログラムを組まずバイトさん大量動員で手照合(発行した番号のリスト&ゴム印)に臨んだ役所さんもあり、じつはでたとこ勝負で偽造対策そっちのけのところもあり*1、とにかくみんな試行錯誤、どこも人海戦術もいいところでした。
その後、同様の施策が行われたさい、バーコードをあらかじめ印刷し、OCR機器で役所に戻ってきた商品券を読み取らせる方法が増えます。
なぜこういう話を持ち出したかというと、紙は嫌われるのです。
事業者が役所や指定金融機関にまとめて持参したものを真券かどうか検査して台帳照合後しか振込手続きできませんから、入金まで1か月以上かかるケースがあります。偽造があれば支払のまえに警察や顧問弁護士に相談して対処をすることになりますから、お店にしてみれば「いったいいつ振り込んでくれるのか!」となります。
印刷屋の従業員が印刷ミスをこっそり持ち出して使ってしまった事件も起きました(シリアルがないのでバレたのですが)。
そしていま流行の「~Pay」とかにしてもそうですが、この商品券も、地公体が振り込んでくれるまで売掛扱いです。地域振興券のとき「サービス(=端数まけてやる)してあげるから、なるべくならうちで使わないでくれ。今日は現金で払ってくれ」とお店がお客さんにお願いをして、それが問題となったケースもありました。
デジタル化の目的はこれだけではありませんが、この真券確認と振込までの手続き処理の簡略化も目的にあります。売掛期間の短縮は黒字倒産を回避してもらうために必須です。国や地公体が「おまえらこういうのやることにしたから、よろしこ」で済む時代ではなくなっています。まさか「売掛が長くて苦しい?はぁ?国策のためだ喜んで死ね!」とは言えないでしょう。
新聞とテレビは有閑高齢者のためのメディアとなってひさしく、読者層の味方を装ってこういう記事を今後も乱発していくものと思います。
紙の危険性さんざっぱら自分たちが報道して地公体が馬鹿だクソだとあげつらってきたくせに(笑)
そうじゃないんですけどね……。
敢えて、紙に戻す?誰がまた券面の透かし印刷チェックしてそれからOCRかけて、ビルコンかけて、表計算に結果転記して、指定金融機関への振込指示書せっせとつくるのでしょうね……。しかもひと昔前とちがいパンチャーさんどこの金融機関も削減していますから、紙の振込指示書を受け付けないところも増えています*2。短期間バイトなんてほぼ来ない(来ても作業の中身説明したら1日で逃亡するようなのしか来ない)、派遣さんでも期間が短いと断られるこのご時世、合理化とは無縁の仕事に戻せって平気で書くのがね……。
さすがはマスゴミさんというか。このひとたち、経費無限大なんでしょうか。
たしかに「こき使える若者が居ません。24時間働け!という時代でもありません。あなたたちが慣れてください」と、貴重な読者層に向かって言えないでしょうけど……。これ全国配信して悦に入るくらいなら、新聞社がボランティア派遣して紙で配ったあとの処理してあげればいいのに。
まさか、自分たちに出来そうにないことを他人にやれと?
27日の記録。
27日、晩飯をつくるのがめんどうになり、徒歩圏内のお店でカキフライ定食をいただきました。ここのお店はカキフライの大きさがバラバラですが、その代わり量があります。ついでに小鉢に茶碗蒸しまでついてきます。