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正見行脚:峯の薬師(宗像市光岡)=宗像四国東部霊場36・37・番外
光岡八幡宮境内「薬師堂」は、「峯の薬師」といわれ、天台系の宝満山修験の峰入りと係わっている。
この薬師堂の本尊薬師如来は、「昔、この辺に温泉があり(湯坂という處もある)、その湯守(仏)」(拾遺)として祀ったものだったが、かつて、宝満山修験の入峯が行われていた時代には、この薬師堂に山伏(修験行者)が来て、ここを一夜修法の場として薬師如来の供養を行っていたので、「峯(みね)の薬師」と呼ばれるようになったという(附録、拾遺)。
事前に情報を得るためこのWEBサイトを読み進めていくと「加えて蚕養童子と弘法大師の石像が並べて安置してある。」という一文もあります。
蚕養童子の石像なんて見た記憶がありませんので、期待して現地を訪問しました。
お堂の前で出迎えてくれるのは、仏さまと修行大師の御姿です。お大師様とならんで蚕養童子は?……見当たりません。
札所の標札が3つ貼ってあります。
「宗像四国東部霊場 本尊 波切不動明王 光岡宮境内 参拾六番」
「宗像四国東部霊場 本尊 薬師如来 光岡宮橫 番外奥の院番」
「宗像四国東部霊場 本尊 阿弥陀如来不動明王薬師如来地蔵観音菩薩 宮の前第参拾七番」
とあり、光岡八幡宮の境内やその周囲にあったお堂をぜんぶ集めたのが、この場所だとわかります。なので、どの札所の御本尊がどれなのかは、わかりません。
7つの仏さまが一列に並んでいます。
薬師如来が2体あるのは札所のとおりですが、不動明王は?
どうやらこの十三仏の隅にある不動明王が本尊?
年月が経つうちにいろいろあったのかもしれません。
薬師如来のよこにある祠に、大正の年号とともに「大己貴」と記載があります。
神仏習合の名残りがこんなところに……。神仏分離で分割整理した当時、こちらの薬師堂に持ち込まれたのなら、すると、いま光岡八幡宮の境内にある石祠の御神体は……。謎です。いずれ再訪して、もういっかい頭を整理する必要がありそうです。
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2022.09.26訪問)
訪問当日の様子はこちらに掲載しています。