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前回が2020年8月8日なので、約2年ぶりの訪問です。
ほかの「神社めぐり」を終え、ほんらいの用件に向かう途中、鳥居がみえ、以前訪問した杉山神社だと気づきました。そのまま通りすぎようとすると、雨が降りはじめます。
寄れと言われている気がしたので、ひさしぶりにお参りしました。
この神社は福岡県神社誌には掲載されていませんが、由緒ははっきりしています。
福岡県神社誌上巻53ページ(抜粋)
祭神菅原神は大字西新字中東無格社天満神社として祭祀、稲倉魂命は宇賀神社、素戔嗚命は氷川神社、軻遇突智命、金山彦命は秋葉神社として大字西新中東村社紅葉八幡宮境内神社として、祭神事代主命は同大字同字無格社恵比須神社として祭祀ありしを明治四十三年十二月十二日許可を得て村社紅葉八幡宮境内に合併祭祀ありしを本社移転に際し本社に合祀せり。
明治の世になり田地、山林、社領すべてを返上。明治四十三年に北筑軌道が境内を横切り、境内ではそれまでの静粛さが失われましたので大正二年に町が一望できる現在の地に遷座されました。
早良郡一の大社であった当神社は、郡民から篤い崇敬を受けており、大正十二年に早良郡全首長の推薦を受けて社格が県社に昇格。現在は福岡藩の西、早良の総守護として篤く崇敬されています。
現在、早良区高取1丁目にある紅葉八幡宮は、このお稲荷さんとその裏の西新パレスの辺りにありました。
杉山稲荷神社
ご祭神
宇迦之御魂大神
由緒
文明十四年(一四八二年)に建立。
寛文六年(一六六六年)、橋本村よりこの西新に遷座した紅葉八幡宮の境内正面に位置する。
大正二年(一九一三年)この地近隣に鉄道が引かれ静粛さを失ったために紅葉八幡宮は現在の高取に遷座することとなるが、稲荷大神のご神託により杉山稲荷神社だけはこの地に留まった。
今では、かつてこの地に紅葉八幡宮があった名残りのある貴重な聖地となっている。祭礼
二月初午祭(春)最初の十日 午前十一時(祭典開始)
本宮祭(夏) 七月二十二日 午前十一時(祭典開始)
御神使のキツネさんと社殿です。2年前はブルーシートが掛けられ屋根修理の真っ最中でしたが、すっかりきれいになりました。
おそらく清掃がラクになるようにと全面的にセメントでかためられており少々風情がたりませんが、御神苑があります。
御神苑の手前に、べつの社号標(別格大大記式 杉山神社?)があります。横は由緒を書いた石碑かとおもいきや、過去の社殿改築の奉賛者名簿です。
社殿の裏手に、前回近づけなかったお稲荷さんの祠がありました。
奥にも祠があり「伏見稲荷大社御膳谷」の奉納鳥居があります。伏見稲荷の講社のかたが、ここもあわせて奉仕されているようです。
この近くの松山稲荷でもそうでしたが、酒が「剣菱」です。地元の神社に地元の酒造家や酒販店が献納するときはあまり選んでいるのをみたことがない銘柄なので、気になっていましたが、講社のかたの好みが反映しているのでしょうね。
それが悪いわけではありません。どうしても地元の神社にお供えとなると、地元の酒販店もなるべく地元の銘柄(美味いまずいは別として)、選んできますからね。そういう傾向がないのも、個人の崇敬があついお稲荷さんらしいというか……。
ひととおり撮影してiPhoneをポケットにしまうころには、雨もパラパラになりました。
過去の訪問記録
福岡県神社誌:記載なし(発見できず?)
[社名(御祭神)]?
[社格]?
[住所]?
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2022.09.23訪問)
訪問当日の様子はこちらに掲載しています。