「涙 -Made in tears-」
♪いまごろ どうしておいでだろうか
♪今夜は煙草が目にしみる
♪男運は悪くなかった あんないい人 いやしないもの
♪男運は悪くなかった Made in tears woo
前川清さんがうたっていたので曲は知っていたのですが、のちにこのアルバムを買って、中島みゆき版(いわゆるセルフカバー)もあったことを知ります。
この曲、Made in tearsというのがなかなか難解で、私よりあきらかに勉強ができるひとに言わせると「こういう英文はありえない」と言うし、「前後の文章からウソ泣きくらいの意味では?」と言います。
しかし、「男運はわるくなかった あんないいひとがほかに居るわけがない」と自分に言い聞かせた結果が、涙で出来ているんだから、ウソ泣きなんかじゃないだろう?溶けるくらいに泣きたいに違いない、とおもったものです。
まぁ、ほんとうのところはどうでしょうか。
家で過ごす。
ひさしぶりに用件がたてこみ、2,3日ほど自分の日記を書くだけになってしまっていました。しかもブックマークに★を返すのもなんと、4日サボっておりました。
申し訳ございません。<(_ _)>
「キンパック」と「ギンパック」
菊正宗 しぼりたてギンパック ブランドサイト|菊正宗~生酛(生もと)で辛口はうまくなる。~
冬になると煮物が増えるため、紙パック酒の消費量が増えます。いつもは「月」か「まる」ですが、知人事務所の女性のかたが「甘くて香りがよい」というので、すこし強気のお値段な「ギンパック」を買ってきました。近所のコスモスで1,100円でした(月やまるは800円ほどです)。
ついでに、その上位版(純米版)の「キンカップ」も買ってきました。
なぜ菊正宗のホームページでギンパックが激推しで、純米版のキンパックが小さめなのか、わかります。醸造のさい原酒にアルコールを添加することで香りがひらき、飲みやすくなるというのは、ずっと以前から言われていることです。これは低精白のくどさを緩和する意味合いもあります。
アルコール添加で香りを引き出し味をすっきりとさせる前提でつくったものを、おそらく加水調整だけして純米版として売ったのがキンパックです。酸味や甘味が濃いため、舌がマヒしてきているはずなのに、味わいを最後まで感じることができます。驚くほど濃厚です。その代わり、ギンパックより香りが引き立っているとは言いがたく、酸味がくるので、軽快さがありません。
「冷やすのがおススメ」と容器のあらゆるところに書いてあるのに逆らって、キンカップに電子レンジで燗をしてみました。香りは飛ぶ代わりに酸味がおさえられ、ぐっと飲みやすくなります。美味い純米酒に丁寧にお燗をしたときの、煮魚やすき焼きが食いたくなる味です。
ただ、圧倒的に甘みにあわせるべき旨みで、塩焼きや洋食向けではありません。
合わせるサカナのバリエーションをかんがえたら、アルコール添加のギンパックが激推しということになるのでしょう。これをキンキンに冷やして飲むぶんには、酸味が暴れませんから、甘く濃いサカナでなくても充分です。
ちなみに、ギンパックも軽く電子レンジでお燗してみましたが「月」や「まる」と大差ありません。香りが飛ぶので、むしろおカネの出し損になります。
しかし(冷やで飲むぶんには)「甘くて香りがよい」というのは、たしかにそのとおりで、技術の進歩を感じますね……。
飲んでいるうちにツマミが足らなくなり、ブナシメジと牛の細切れを砂糖醤油で煮つけたものを準備しました。シラタキとかがあれば、すき焼きって言えたんでしょうけどね……。
日本酒にはやっぱり煮物がよく合います。
ひさしぶりにお出かけせず、たいへん美味しくいただきました。
しかし、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴きながら、昼間からサカナを食いながら酒を呑む。おそろしいほど平和です。昨日までのあの勢いはなんだったんでしょうか。