美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

佳月院 「人工栽培沈香」「沈香線香」

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人工の栽培沈香とわざわざ銘打って販売しているということもあり、興味はあったのですがなかなか触手が伸びず、そのままになっていました。今回、思い切って購入してみました。

香りは弱いのですが、筋は悪くありません。素直な甘さが広がります。店が木所を「羅国」としているのも、たしかにまぁ、そうだろうな、という感じです。香りに砂糖が焦げたようなサクサク感のある甘さがあります。

とはいえ、香りの成分の沈着具合も浅く、香りが飛ぶのが早いのも事実で、そのあたりの評価は分かれると思います。

安い刻み沈香はインドネシア産(ボルネオ産)が多く、ベトナム産(シャム)と比べて香りが複雑です。それを「重さ」と表現したり「辛口」と表現したりするわけですが、コスパを考えると、普段使いでどうしてもシャム系の香りがよい、という向きには、よい選択でしょう。

線香は、おそらく同じ原料を線香に加工したもののようです。沈香を空薫したときの香りと、線香から出る香りが、そっくりなのに驚きます。そしてこの香り、どことなく某社の沈香線香に似ているのですね。もしかして原料の供給ルート一緒なのかな?

某社の沈香線香は栽培沈香がメインで使われているのかもしれません。ベトナム産と国産の違い、内容量の違いをかんがえると、推測ですが正しいと思われます。