今日は電算システムの切り替え作業のため、朝7時半から仕事に出ました。
いったん10時に休憩に入り、11時から再開して19時過ぎに終了です。
せっかくの晴れ間がもったいない状況ではありますが、貧困にあえぐ有期契約労働者は与えられた仕事をこなして日銭を稼がねばなりません。
先日、小倉に行く途中で以前の仕事場が更地になっているのを初めて眺めました。
一部の建物(ケーブルテレビ局)は残っていましたがあとはきれいなものです。
その代わり、別の場所に地元向けの出張所が出来ていました。隣の公民館施設とデザインを合わせた、というなら建物本体とデザインに関連性をもたせるべきでしょうが、なんと車庫の増築にしかみえません。なんの冗談かと笑ってしまいます。
少し遠回りしてもうひとつの出張所のほうにも立ち寄りました。鉄筋2階建ての建物と元の小学校はきれいに壊されており、ここで10年働いた形跡は残っていません。
役所があって、小学校があって、その隣接地に、高校・保育所・隣保館が建ち並んでいたわけです。役所と小学校を更地にして、国道から見える位置に建て替えるならともかく、いよいよ道の狭い寄り付きのよくないところに出張所を建てる感性は、盆暗執行部でないとあり得ません。ふつう行政機関を敢えてわかりにくい位置に最初から建てるはずはないと思うのですが、建ててやるだけ有難く思え、とでも思っているのでしょう。
そういうところが現在の盆暗執行部が少数与党になる原因で、或る程度以上の高齢層ならいざ知らず、満足している人は選挙に行かず、文句を言ってやろうと思っている人ほど選挙には確実に行きますから、地域の代表を押し込もうとする圧力は、見捨てられた・馬鹿にされたと感じている地域ほど強くなります。わざと炎上させているのだから、始末におえません。
どうやら、条件の良い場所は分譲して売る予定のようです。目の前のむかし病院だった場所がずっと塩漬けだったのを見ればわかるとおり、そう簡単に売れるとは思えないのですが……。
そもそも、現在小学校隣にある図書館兼公民館の事務室は、将来広域合併時に出張所として窓口にするためにああなっていたわけです。当時その発想があったことはOBに訊けばわかることですが、建てたときの担当課長だったK氏を袋叩きにして追い出し、後任の或る幹部を据え直した彼らが質問するとは思えず、忘れ去られたのでしょう。
国道沿いでもないあんな奥地に無駄金使うくらいなら、そちらのほうがよかったのだろうと思います。しかし、どうも新庁舎・小中学校改築とつづく大盤振る舞いを傍目でみていると、権力維持のため公共事業を打ちまくる必要があるのかもしれず、そこは常識が働かぬ政治の世界なのかもしれません。
S氏が自分の息子が逮捕されA市議から追及されて逆ギレし、A市議の息子がやらかした仕事のミスを部下に議場で読み上げさせるという、常識ではあり得ない行為をしたことがあります。ひごろA市議と話すことはありませんでしたが、たまたま原付に乗って配りものをしている彼を呼び止め「言われっぱなしになるな。言われたら言われた分きちんとやり返そう。何を言われても相手が黙ると思えば向こうは増長する。斬られたぶん斬り返さないと、あなただけの被害にとどまらない。組織そのものが傾く」と言ったものの、やはり我が子が勤務先の人質という感覚があるのか、乗ってこなかったのを覚えています。
その後、ある人物の葬式に行きそびれ、近所の知人宅に車を停めさせてもらい歩いて現地に向かっていたところ、ふたたび原付で配りものをしているのに会いました。
「最近見ないがどうした?」というので、前年3月末で退職して、いまはよその市役所から仕事を貰って生き延びている旨を伝えると「貴重な人材が流出した」といったような話をされたので、驚きました。年に数回も話さない相手が貴重かどうかなんてわかるわけないはずなのに……。
そのS氏は今年2月に逃亡しました。世間から日銭をめぐんでいただくのに忙しく、彼が逃亡に至ったいきさつはすっかり忘れていましたが、なんと匿名で、どうやら議会議事録の抜粋らしきものが送られてきたのでそれを読み、A市議と話したときのことも含めて、思い出した次第です。
どこの組織も多かれ少なかれ問題は抱えているように見受けられますが、今にして思えば以前の仕事場は最後の数年、ほんとうに沼地になってしまっていました。なんとか看板を維持したいと頑張るのに疲れて2017年3月いっぱいで放り出したあとも、残念なことに中堅層の退職は止まっていないようです。
むかし、三和銀行と東海銀行が合併してできたUFJ銀行というのがありました。
UFJ銀行は対等合併とは言われながらも、実際の行内の主導権は規模が旧:東海の1.6倍あった旧:三和が主導権を握っていた。三和行員は、“緑化作戦”あるいは“緑一色作戦”(コーポレートカラーが東海の赤色に対し三和が緑色であることによる)と称して東海行員を放逐し、愛知県を中心に東海店舗を30店近く統廃合していた。
(略)
こうした旧態依然たる人事施策は再び金融庁の逆鱗に触れ、これらの人事が撤回させられたばかりでなくUFJ消滅への遠因となった。その後、すでに優秀な人材は流出していたUFJ内部は疲弊、派閥抗争の余裕すら失っていくこととなった。
トップが交代し数年の間、これとそっくりの派閥闘争・損耗戦をやってしまいましたから、かりに次の選挙でトップが交代したとしても、それを支える執行部のなり手はいません。S氏の置き土産な面従腹背の連中に囲まれて裸の王様化するのは目に見えていますし、そうなれば、さらに終わりが近くなるだけです。
個人的には、いまは辛抱してやり過ごし、いよいよ腐り落ち焼け野原になるのを待つしかないと思うのですが、なかなかそういう発想には行きつかないのでしょう。
終わって仕事場を出るとまだ明るく、駅前のスーパーでお惣菜を買って帰りました。
どうやら明日は晴れるようです。
明日は久しぶりに自転車で神社めぐりをしようかと思います。