松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

孔官堂「松竹梅」

孔官堂のお線香 松竹梅 大型バラ詰 約320g #A-007

孔官堂のお線香 松竹梅 大型バラ詰 約320g #A-007

  • 発売日: 2011/01/04
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 
f:id:bifum:20210509184348j:plain
f:id:bifum:20210509184407j:plain

親戚の仏壇にお供えするために購入しました。

年配のかたが多い世帯は、必ず寝る前に仏前に手をあわせる習慣がのこっているため、高級線香を買ってもすぐになくなってしまいます。飽きのこない香りで量が多いもののほうが喜ばれます。

「松竹梅」の大バラ詰は320g入りとお徳用でずっしりと入っており、4箱持参すれば半年もつことから、ずっと(手土産用に)愛用してきました。

ところが、買うひとがだんだん少なくなってきているのか、しばらく前から、近所のダイレックスコスモス薬品で取り扱いがなくなりました。ホームセンターグッデイに、通常サイズのバラ詰めがあるのみです。amazonで取り扱いがあるため、直接親戚宅を送り先に指定して送りつけるときもあるのですが、今回は急ぎのため、ホームセンターで買い求めた分を持参しました。

孔官堂 - 商品紹介 松竹梅

古典的なゆかしさと、現代的なはなやかさをかねそなえた優雅な香りを持ち80年の歴史を誇る名香。 生薬とバイオレットの香りが一体となった気品ある優雅さ

焚いているときは煙いのでわかりにくいかもしれませんが、一度部屋を離れて鼻をリフレッシュさせ、再度入室すると、花の香りを感じます。その背後に邪魔にならない生薬の重みがあり、純粋な漢薬線香でもない、かと言って香水線香でもない香りになっています。

青雲バイオレット | 青雲 | お線香・お香の日本香堂

このあたり、思いっきりバイオレット(スミレ)に振った日香さんの青雲バイオレットとは異なるところです。

青雲 - Wikipedia

1965年-「毎日香」大ヒットの影響から孔官堂との関係が決裂。孔官堂から許諾を受けていた「蘭月」「仙年香」「松竹梅」等の全ブランドの販売権を返還。「青雲」を発売。当初は東日本を中心として販売していた。
1981年-「青雲」の全国展開を開始。コマーシャルソングの「青雲のうた」が起用される。

「松竹梅」が1930年の発売で、「青雲」は1965年の発売ですから、この間35年の開きがあります。戦前と戦後の感覚の差でしょうか。

今となっては、こういう和モダンも捨てがたいと思うのですが、お店の売り場をみるかぎり、青雲に勝敗はあったようです。

個人的には、日香さんの線香らしからぬ明るさを求める調香も嫌いではないものの、どこか落ち着きをあわせて求めるむきには、こちらのほうが似合う気がするのです。