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福岡県神社誌ではイザナミと菅公を祀る熊野神社とされています。
現地を訪問すると、境内のなかに天満神社がべつに存在します。大正12年(1923年)に合祀したという記載がありますが、実態は、境内に移築したもののようです。
熊野神社なら、事解男・速玉男・イザナミが基本形のはずなのに、イザナミだけが祀られているとは……。そう思いつつ、境内になにか痕跡はないかを探してみると、屋根には竹紋が打たれていました。
竹(笹)紋は、大幡主とその婿で後継者の大己貴(大国主)ご一党が使用した紋章です。
以前この日記で、名古屋市の熱田神宮を取り上げたことがあります(写真は 熱田神宮の摂社 高座結御子神社のものです)。笹紋のうえに桐紋をかぶせて(マウンティングさせて)、支配・征服を示しています。この「笹」が示すのは、ずばり真清田神社とその御祭神 大己貴(大国主)なのです。
となれば、おそらくこの神社はイザナミだけを祀っているわけではありません。
速玉男こと、(大己貴の義父)大幡主が隠されています。
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福岡県神社誌:中巻231頁
[社名(御祭神)]熊野神社(伊弉冉命、菅原道真)
[社格]村社
[住所]浮羽郡川会村大字志塚島字灰塚
[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2020.07.04訪問)