美風庵だより

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中部フィル第57回定期演奏会 『秋山和慶のブラームス・ツィクルスⅡ』



先週、滞在を1日延ばして京都で秋山さんが出演した演奏会を聴いた。福岡に帰って来てから、急に仕事をする気がなくなり、2日ほど完全な戦意喪失というか、仕事への拒絶反応を出してしまった。
30日、名古屋で中部フィルの定期演奏会を聴く。
コンサートマスターは、元N響の山口さん。秋山さんと山口さんだけが突出して年配で、あとは若い楽員がずらりと並ぶ。
ピアノ協奏曲の冒頭を聴いて、ああ、良かったな、と思う。そう。こういう臆面もなくどん、と出てくる浪花節っぽさがなきゃ、この曲ではない。この冒頭があって、第1楽章の最後が生きる。このピアノ協奏曲は、シベリウスのヴァイオリン協奏曲とならんで、1楽章目の出来でほぼ演奏の価値が決まる曲。1楽章目でこれだけ出来ていれば、あとは成功したも同然。休憩をはさんで交響曲第2番も素敵。
どうしても第1番と第4番が突出して素晴らしく、第3番もあの有名な3楽章があるものだから、いちばん埋もれてしまっているのがこの曲なのだが、悪い曲ではない。
中部フィルは母体も小さくお金もない組織なのは間違いないが、それでも何を言わんとしているかを伝える能力は持っている。
いや、むしろ上出来すぎるのではないか。

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http://chubu-phil.com/news_cat/concertinfo/
第57回定期演奏会 『秋山和慶ブラームス・ツィクルスⅡ』
2017年9月30日(土) 14:00 開演 13:30 開場
指揮 
秋山 和慶
ピアノ
佐藤 麻理
曲目
ブラームス:悲劇的序曲Op.81
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15
ブラームス交響曲第2番ニ長調Op.73

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