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鳥居のさきは、歩道橋です。この神社、参道を横切って国道200号がとおっているため、歩道橋をあがって、境内に進入します。
意外なほど違和感を感じません。
下が川か道かの違いというだけで「流れている」ことには変わりはないからかもしれません。
社殿そのものはコンクリート造りなのであまり注目すべきものはありませんが、背後が山になっているのが気になります。
近づいてみると「天神山古墳」とあります。全長60mある前方後円墳のようです。
王塚古墳の周囲に十数個の古墳が密集しているという話は以前聞きましたが、ここも古墳だったのですね……。
古墳だったという知識が伝わっていれば、さすがに神社を建てるために横っ腹を掘り返して削ったりはしないでしょうから、どこかで記憶が断絶し、いまの神社ができたと考えたほうがよいでしょう。もともとこの一帯は安楽寺(現太宰府天満宮)領で、この神社の御神体は菅公の遺品という話です。
古墳の被葬者は菅公とは無縁とおもわれ(縁者と判っていれば墓をけずってお宮にはしません)、地域にあった祭祀の拠点が、菅公を祀る天満宮で上書きされたものと思われます。
福岡県神社誌:上巻318頁
[社名(御祭神)]天満宮(菅原神)
[社格]村社
[住所]嘉穂郡桂川村大字豆田字宮原
[境内社(御祭神)]猿田彦神社(置玉神)
[摂社(御祭神)]記載なし。
[末社(御祭神)]記載なし。
(2021.12.30訪問)