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現地を訪問すると、コンクリート造のまだ新しめの社殿でした。
梅鉢紋が打たれている本殿の扉を見て(また菅公か……)と思ったのは内緒です。
福岡県神社誌を現地で再確認して驚きました。なんと御祭神は埴安命(別名 タノカンサー)こと、大幡主です。
三郎天神という名前の神社はほかにもあって、赤貧は2019年9月に筑前町曽根田の三郎天神社に訪問しています。こちらは、福岡県神社誌では菅公を祀る天満宮とされていました。
三郎天神(=大幡主)、地禄天神(=大幡主)、水天神(=豊玉彦)といった「天」を含む神々の名前をみていると、もともと神はすべて天神であったことがわかります。
天津神(あまつかみ)・国津神(くにつかみ)と区別して一段下の神々を作ったのは、現王朝によるレッテル貼りにほかなりません。まさに「勝ち組」と「負け組」です。
神々ですら格差社会を体現しています。
境内には、3つの境内社があります。正面手前から、八幡宮、薬師如来・地蔵菩薩、弘法大師、十一面観音がおさめられています。おそらくこの八幡宮は、隣接する諸田地区の藤原八幡神社と同根なのではないでしょうか。応神天皇につながる(奉斎する)一族が、隣接する常松地区にも住んでいたのでしょう。
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[福岡県神社誌(抄)]中巻64頁
[社名(御祭神)]三郎天神社(埴安大神)
[社格]村社
[住所]筑紫郡筑紫村大字常松字内畑
[境内社(御祭神)]宇賀神社(宇賀神)、八幡神社(応神天皇)
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(2020.01.21訪問)