松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

池は不吉か。

ある程度のお金持ちになると、ステータスとして広い庭がある家に住んだりするものです。
得てしてそういう庭には、池があります。池の取り扱いが難しいのは、先日の日記にも書いたとおりです。
赤貧の実家にもむかしは池がありました。湧水を引き込んでいたのですが、近くで道路工事があった際に水が枯れてしまい、その後は枯れ池となってしまいました。
このとき、まだ赤貧は小学生くらいだったかとおもいます。枯れ池を残すくらいなら埋めたほうがよいという家相の知識もありませんし、ただ、放置するだけでした。
それからしばらくして、家運が停滞しはじめ、だいぶ羽振りがわるくなってきました。
のちに家相をいろいろ調べていると、池というのは諸刃の剣なのだと理解するようになります。貯める能力を維持するためには、ある程度の流れがつねになければなりません。数年単位なら問題ないでしょうが、周囲の環境変化に耐え、数十年も水流を維持し続けるというのは、並大抵の投資ではできません。
そのような状況を招くくらいなら、最初から庭に池はつくらないことをおすすめします。
貯まる場所がないので立身出世大儲けとはならないかもしれませんが、少なくとも衰退を招くことはありません。
しかし、赤貧もいろいろやっていてよく判らないのが家相だったりします。玄関・勝手口の位置、鬼門・裏鬼門、水回りの配置くらいだけみておけば充分だとおもうのですが、どうもそれだけではなかなか世間が納得してくれません。様々な流派の本を購入し、暦に惑わされ、ああだこうだと間取りが決まらない……よくある話です。
凶相だと言われたら、なおのことよく掃除をして、ご先祖や神様を大事するために神棚や仏壇をまつり、あまりものを貯めこまない生活を心がけることです。むしろそちらのほうがおカネをかけてリフォーム・改築するより、長期的な運をキープする重要なひけつだと思うのですが。