最初大阪梅田かと思っていたらいつのまにか成田?に着く動画
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こういうのをつくれるひとって偉いなぁ、と思います。
2日の記録。
昨日は茶こしを使って手を抜いたため、脂が抽出されすぎて飲むのに苦労しました。
今日は、ちゃんとコーヒーフィルターでコーヒーを淹れます。
もやし入りのみそラーメンと昼弁当はいつものとおり。貧しみしかないですね……。
能登の地震や災害対応が遅れ棄民状態だというブログの記事を読み、思う点を。
2003年、遠賀川が氾濫し飯塚市の中心部が浸かりました。役所の人手が足らず周辺市町村にも号令がかかり浸水家屋のごみ撤去をしたことがあります。
A生のおひざ元でもあり国がカネは率先して優遇したが、工事をうけてくれる事業者が足りません。入札が遅れる事態がつづきます。
もともと公共事業の単価積算は「違法や不正なく真面目にやれば」ほぼ儲けはありません。
「慈善事業でもやれってのか。役所が馬鹿にしてるから辞退した」と、高校の同級生だった社長が儲けのなさに入札辞退したむね一報いれてきたこともありました。発注したくても事業者が集まらなければ入札は成立しません。入札不成立のたびに予定価格を見直して手続きをやり直すか、金額にイロをつけて特命随意契約に切り替えるしかありません。とにかくカネの折り合いがつくまで延々と時間がかかることになります。
工事を出したくてもそのカネで引き受けてくれる事業者が居なければ、仕事は遅れていきます。公務員側も何回も書類作り直しになりますし、被災した住民さんもえらい目に遭いますが、いちおう民主主義国家なので儲からない仕事を法令で強制することもできません。
当時「かったるいことやっているなぁ」とは思いましたが、手続きをすっ飛ばせば違法になります。いくら良かれと思っても違法行為をやれば最悪懲戒免職です。
妻子あるふつうの事務屋にそこまでやる度胸を求めるほうが無理というもの。
2017年に地方公務員を追放されたあと、九州北部豪雨の被災地で仕事をもらうことになりました。
私も仕事をもらった或る役所さん、他の市町村からの出向応援と私たちのような事業者から出向で借りてきたメンバーで大増員、職員の4人に1人が外からきた人間というとんでもない事態に陥ります。「しきたり」にも「空気」にも慣れていない余所者が25%も混じって指揮命令系統がまともに動くわけがなく、我々半分外野からみて最初の2年ほどは大混乱でした。他の市町村や事業者から出向でやってきた技術者は自分が持参した資料と知識で議論しようとしますし、それぞれが使い慣れたソフトウェアを持ち込もうとします。役所としては他所から来た連中が帰ったあと自分たちが見返せるよう、持ち込んだソフトウェアでデータを残してもらっては困りますから、なにを使わせるかでまたもめることになります。とはいえひとが居ないのですからCADでもなんでも「◎◎という製品が使えないひとは要りません」なんてやってたらそもそも人が集まりません。じっさい、CADだけでも3~4種類で書類が作成されていました。
そして、やっと復旧工事に取り掛かっても、あとからその現場に大雨が降って崩れ追加工事ということは平気であります。一度崩れたところはちょっとした雨でも崩れがちですから、何年経ってもイタチごっこにおちいります。
基本的には課題が解決していけばどんどん出向者も帰っていくわけですが、結局、どうにも解決できない残り物だけが延々と残り、その残務整理はいまも続いています。2017年からいったい何年経ったんだと言う気もしますが、しょせんこれが現実というわけです。
2003年の飯塚市中心部の大雨被害と2017年の九州北部豪雨を半分外野の立場からみての話でしたが、これ、いちばんの問題は、全国各地で毎年どこかが被災しているという点です。
私が公務員になって10年目くらいのころ「ゼロ債」とか「ゼロ国」というのが話題になります。
google先生に質問すればあれこれ説明は出てきますので敢えて書きませんが、簡単に言えば「翌年度の予算から支出する枠を設定して、今年度の支払いゼロで(翌年の予算から)先食いをする」ということです。
「前年度のうちからいろいろ準備をすすめ予算成立したらすぐ契約できるようにする」というのがほんらいの目的だったわけですが、どんどん拡大解釈され「予算が足りない分を翌年度から先食い」するための制度に変わっていきます(そもそも国が翌年の税収をあてこんでそれをやっています)。
これ前年度に設定した枠から先食いしてすでに契約済みのため、災害が起きたからといって契約をチャラにして他を優先するなんてマネはできません。
どこの市町村も発生するかどうかわからない災害復旧工事のために事前に予算を確保するなどということはしませんし、定例会か臨時会を招集して補正予算を承認してもらわないといけません。災害復旧は国費県費からの負担がありますから、そもそも国庫補助に乗るか乗らないかの選別を行わないといけません。期限に間に合わないもの(確か報告は1週間以内)は全額単費(すべて市町村と住民負担)となります。おそらく能登も国への申請期限に間に合わなかったぶんの処理をどうするかもめているでしょうし、各地からやってきた出向者どうしでああだこうだともめ、遅々として進まないのは容易に想像できます。
被災地が壊滅状態であれば、初動で把握を失敗している可能性すらあるでしょう。
こういう状況を解消したければ「防災省」どころか「災害救助隊(災害軍)」とでもいうべき統一基準で片づけていく組織が必要なのではないか?という気はします。
もし迅速な対応が必要ということであれば、被災地域の市町村職員と首長を指揮命令系統に組み込んで、災害復旧のかぎりにおいて一元化する組織が必要でしょう。はっきり言ってどうせ毎年全国どこかがやられているのですから、それぞれが応援を出し合い市町村がまず片付け都道府県が調整にはいるという今の体制に頼るかぎり、こうなるよなぁ、という気はします。現状はダーツの当てっこしてたまたま刺さったらいきなり本番を全国各地でやっているようなものだからです。どう考えても中央に強権発動ができるプロ集団があって、その傘下に組み込まれて強制的に上意下達で片づけるほうが効率的です。
じっさい、九州北部豪雨のとき九州で人員が足らず滋賀や和歌山からスタッフを単身赴任で呼びつけている企業さんとかありましたし、こういうところに大手のマンパワーを感じたものです。
ただ、こういう中央集権的な組織を志向すると、ぜったいに地方自治をタテに騒ぐ集団が出てくるのも事実。知事クラスともなると権限は強大だし、権益を削られるのはいやがります。
はたしてゲルにそこまで可能か?
否、そもそも自民党にそこまで出来るのか?いまの枠組みをつくった連中に自らがつくった枠組みを壊せるか?それを期待するか?
九州北部もあちこちに走る活断層、どれかが火を噴けば能登の二の舞というのは、日ごろから覚悟はしておいたほうがいいかもしれません。