美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

内宮と外宮を訪ねて(2)

古事記では筑紫島(九州)に4つの勢力があると書いています。
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次生、筑紫島。此島亦、身一而、有面四。面毎有名。故、筑紫国謂、白日別。豊国、言、豊日別。肥国、言、建日向日豊久士比泥別。熊曾国、言、建日別。
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赤貧は、この部分を、

(a)シロヒワケ(大幡主、大国主、事代主、タケミナカタ、金山彦、(四国に左遷されるまでの)オオヤマツミ、宗像族、(追放されてからの)スサノオのグループ)の支配地

(b)トヨヒワケ(タカミムスビ=高木神、オモイカネ、天照大神卑弥呼=オオヒルメノムチのグループ)の支配地

(c)タケヒムカヒトヨクヂヒヌワケ=筑紫君(=玉垂命=水沼君、安曇族のグループ)の支配地

(d)タケヒワケ(熊襲阿蘇津彦のグループ)の支配地

と、理解しています。

わかりにくくしているのは、「肥国」と「球磨・曽於(くまそ)国」が別という点です。熊本(隈・元)というからには熊曽の本拠のはずですが、のちに火の国と言えばあそこが本拠だと思いこまされごっちゃにするから、わかりにくい。

筑紫平野、熊本平野と有明海を中心とした、肥えた豊かな土地だから肥国なのです。陸続きでないのは、有明海を行き来する海の民の国だったからです。

ご由緒 - 筑後国一の宮 高良大社:公式ウエブ

この筑紫君の紋章は、木瓜紋や花菱紋とされています。雲の隙間から光が差し、下りてくる瞬間を表現しているのです。

外宮にも内宮にも、花菱紋があります。大々的にあちこちついているわけではありませんが、授与所でみていると、お守りなどについています。あとで神宮のホームページで確認すると、神宮公認の御神紋のようです。

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爲神懸而、掛出乳、裳緒忍垂於番登也。爾高天原動而、八百萬神共咲。
(神がかりとなっておっぱいとあそこを丸出しにして踊ると、神々が高天原の大地がゆれるほど爆笑した)
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……ここは天照大神さんとその娘であり、古事記では失礼なことにおっぱい丸出しセクシーダンスを踊ったことになっているアメノウズメ=豊受大神、つまり2代目の邪馬台国の女王トヨを祀る日本最高の聖地だったはずです。

なぜここに花菱紋が?トヨヒワケと筑紫君は、別の系統です。

現行の皇室の御紋章は十六菊です。神宮なのだから花びらが十六枚の菊花紋ばかりなのだと思いこんでいたら、そうではありません。

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菊花紋を皇室が使いはじめたのは後鳥羽上皇の時代という話もあるようです。しかし、それでもなぜ花菱なのか?という疑問が残ります。 

(つづく)