松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

なんだかな( ・ω・)

たまたまある方が見舞いにきてくださって、話してて思ったんですが。
恋愛の結果、責任取らされて結婚というのはあるかもしれないけど、結婚前提で相手さがしまくる男って、あると思います?
いや、あると思うなら別にいいんですよ。
 
どこにそんな男居るのかなとふと思った次第。
 
まあ、知っている例でいけば、福岡にある某地元企業の若旦那でボート2つ持っててある俳優と家族ぐるみの付き合いがあってそいつの披露宴でけっこう名の売れたテレビ番組に音楽つけてる作曲家がピアノ弾いてたりしたようなケースだったら、彼の言うとおり、「子供が欲しくなったので結婚相手を探そうと思った。べつに妻になってくれる相手にどういう条件を求めようとか考えたこともない。性格と心の一致があれば」という
 
( ゚Д゚)ヒョエー やっぱ金持ちは言うことがちがうわ!しっかしうそつきだなあこんな美人さんだから結婚したんだろうが!
 
と某福岡市内の一流ホテルの披露宴でびっくりして帰ってきたことはありますけどね(ちなみに趣味関係者として超末席に座ってました)。おれよりナンボか上だけど。
そら、あのレベルまで高スペックだったら、なんとでも言えるだろうよ(´▽`*)
昔から言うじゃん。金が言わせるだんな様って。
 
でもさ。ひるがえって我が身を考えてみればですよ。年収はだいたい同年代の平均値くらいだし、しかも住宅ローン抱えてるし。
間違っても専業主婦でもOKなんて言えないですよね。せめて多少はカネを家計に入れてもらわないと、正直言おう、やってけない。
独居だったらこうやってのんびり中流暮らしが出来るけど、とても口が2つ3つになったら生活できないもん。
 
おいらが周囲を見回しての感想ですが、こういう金絡みの話題が結婚の条件に上がってこないのは、20代のそれも前半くらいまでに相手見つけた場合だと思います。この世代までだったら、そんなに経済的なものを重視せずに相手を選んでることが多いと思う。要はそれだけ世間ずれしてないってことでもあるんですけどね。男女とも。逆にあのくらいじゃないと「恋愛結婚」が成立しないと思う。
30過ぎて時々「えー( ゜_゜;)ダンナすっごく低年収なのによくまあ思い切ったねえ」と周囲がびっくりするようなパターンがありますが、その場合、10代や20代前半からお付き合いして、女性のほうが年齢を気にして結婚に踏み切るパターンがほとんどです。
 
恋愛から結婚を機に現実に引きずり込まれて、ぶうぶう言いつつも、そういうもんだとやっていくパターンは、傍目からみてるとそんなに破綻の割合はすくない気がします。
 
逆に30過ぎると、露骨に感じますよ。同年代(もしくはそれ以上)で結婚相手物色してる女から見た男の価値ってカネ持ってるかどうかなんだなーって。笑っちゃうくらい露骨。
 
ま、普通に考えておいら達の世代でそれなりの収入がある人間以外は、結婚どころじゃないんですよね。
団塊が年金もらう頃になれば、さらに世代間再分配でがんがん老齢者に搾取されるわけで。それで子育ての費用も馬鹿にならない。昔の百姓なら子供が増える=労働力の増大だから歓迎されるけど、今みたいに社会構成員としての訓練(要は教育・教養)に多大な費用がかかる時代になれば、おいそれと作れない。責任がないから他人の子供は可愛いけど、自分の子供はとてもじゃないが、ってのは、おいら世代の非婚層の共通した見方だと思うけどな。
 
どっかの学者が言ってたな。
少子高齢化が進むのは政府がそういう税政策・社会政策をとってるから。
外国を見ろ。独りじゃ暮らせないでしょ一緒になろうよ♪という政策をとってる。雇用政策・教育・住宅問題ぜーんぶ。
 日本は逆だ。結婚が社会にとって必要ならそれをもっと明瞭明確に打ち出さなければウソ。学費は高い養育費は高い。
 精神論で若者は踊らされるほど馬鹿じゃない」って。
ま、このひともプロフィールみたら、おいらとほぼ同じ世代だったんで、ああ、やっぱ考えること一緒だな、って思った次第。
 
なにげに今日は寝ながらテレビ見てたんですが、80歳のお年寄りが40になる娘の代わりに見合いしたりするのが流行してるらしい。
 
まあ、本人の意向もあるだろうし、まさか40になるまで何もなかったわけじゃあるまいし。そのなかで独身を選んだんならどうでもいいじゃん、結婚が必ずしも幸福って時代じゃないんだし、と思って不思議な映像を見てるな、という以上の感想を持てませんでした。奇異ですよ。ヘン。
それの話をしてたら、「だって、婿や孫ができたら老後の保証がより充実する可能性が高いじゃないですか。だって娘が死んだら扶養者居ないんですよ。そのひとたち。婿や孫ができればそれだけリスク分散できる可能性が出来るし、そら必死になりますよ。あなたのように本来は単独で人生のサイクルを完結させるのが基本だが、どうしても子作りとか単独ではできない部分があるから、そのための補完オプションとして結婚があると考える個人主義者ばかりじゃないですもん。この世の中」と知人が解説してくれて、「なるへそ」とやっと合点がいきました。
 
ま、その知人のようにまだ学生20代で、将来有望な立派な青年なら、おぢさんのように幸福からはぐれることはないんでしょうけどね(つД`)
どこで人生間違ったかな。