松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年10月19日(土)の日録。

19日の記録。

朝から雨が降っています。tenki.jpの予報だと降りやむのは17時ごろとのこと。

車で高良山行って、駐車場に止めて傘さしてちゃっちゃとお参りすれば1回稼げるのではないか?と思いましたが、さすがに歩かなかったらノーカウントでしょうから、断念します

毎日シャワーは浴びていますが、風呂にはいるのは高良山登山から戻ってきた10月13日以来です。入浴剤(湯の華)をさきにスプーン1杯(10g)浴槽に入れてから、お湯を張ります。夏場は湯温を33度で設定していましたが、3度あげて36度にしました。

昨晩、町内会の用事で或るお宅に伺うと「これはなんだと思う?」と仏壇から木の筒を持ってみえられました。フタをあけて匂いをかぐと線香の匂いがします。「線香筒。お寺さんやお墓にお線香を持っていくときにつかうやつ」と返事をすると、質問してくるくらいなので価値を知るはずもなく「そんなもんがあるのか」とのこと。

「要らんならください」というとくれました。言ってみるものです。買えばこのつくりなら2,000円はとられますから、ありがたいことです。

高良山の奥宮にたまには高級線香でもお供えしようかと、「沈香寿山」という沈香のお線香を移し替えました。手持ちの線香は減ったら同じものの新品を買って開封し、使い残りを新しいほうにまとめてしまうようにしています。20年以上こんなことをやっていると、同じ商品で香りの傾向は同じでも見た目や香りの強さに変化があるのがわかります。

定価維持のための涙ぐましい努力でしょうか。

配合の見直しが随時行われているのかもしれません。

お風呂が沸きました。かき混ぜて入浴剤を溶かすとこんな感じになります。ひさしぶりの朝風呂につかります。

 

もっともっと日本に来てください。どんどんおカネをつかってください。

 2024年10月16日 16:17 (2024年10月16日 19:51更新)
訪日外国人の消費額と客数について、1~9月の累計が2023年通年の規模を上回った。観光庁がまとめた訪日外国人消費額は1~9月で5兆8582億円となり、同期として過去最高になった。訪日客は月に300万人前後で、関連消費も盛り上がりが続く。
観光庁が16日発表した7~9月の訪日外国人消費額は1兆9480億円だった。前年同期は1兆3801億円だった。

インバウンド消費、23年通年の水準はや上回る 1〜9月5.8兆円超 - 日本経済新聞

X(Twitter)などの「おすすめ」を眺めていると、米ドル建てのインデックスファンドをこつこつ買うのが投資と思い込みせっせと給料から投信積立をやりながら、「肉が高い!米が高い!野菜が高い!」と円安の影響を丸かぶりすることには不満をもらす、ちょっと理解しにくい投稿を見かけます。肥料も燃料も食い物も輸入のこの国で、どういう感覚で世界を眺めているのでしょうか。

投資家の円安誘導を打ち消す効果をもたらしてくれるのが訪日観光客のみなさま。彼らが日本に来て自国通貨を両替して円をどんどん使ってくれなかったら、160円どころではすまなかったでしょう。200円の大台突破したかもしれません。

しょうじき、将来の資産形成より目先の食費と生活費のほうが重要です。

どんどん来てもらわないと困ります。

これからも日本に来て円をどんどん使ってください。なんなら使わなかった日本円は両替せずそのまま自国に持ち帰っていただき、土産に紙幣を配ってあげてください。

貧窮にあえぐ一市民からのお願いでした。

 

香を聞きながら読書。秋に向けてネクタイを洗う。

外の雨は降ったり止んだりで、駅前のイオン系列のお店すら出かける気力がおきません。こういうときにうっかり寝てしまうと夜ねむれなくなりますから、ひさしぶりに高野山大師堂の「紫雲香」という焼香を焚いて読書をします。

五番町夕霧楼 (P+D BOOKS)

いよいよ夕子が結核を発病し、櫟田正順の色街がよいを密告される場面までやってきました。この後の結末を知っているのですが、ひさしぶりに読み返すといいなぁ、と思います。

もうそろそろノーネクタイというわけにはいきません。ネクタイを洗濯して廊下に陰干ししておきます。

きちんとウィンザーノットが作れる冠婚葬祭につけていく普通のネクタイはエマールで洗いますが、いつも使っている結ばないネクタイはポリエステル製なので遠慮なく通常の洗剤と酸素系漂白剤で洗濯します。

問題は、しわがはいらないよう脱水時間を1分にしているため、いつ乾くかわからないことでしょうか。ただ、さすがにネクタイとかを天日干しにする度胸はないなぁ……。

 

某政党の某候補者の演説で頭痛がする。

お米の輸出量が過去最大となった年の翌年、明治22(1889)年に暴風雨による水害で収穫量が前三か年平均の85%まで落ち込むと、米価が暴騰し、翌年には不足分を賄うため193万石(約29万トン)のお米を輸入することになりました。米価高騰は簡単には収まらず、富山を始め各地で米騒動が起こり都市部では餓死者が出ました

原因は、人口の増加と1人当たり米消費量の増加でした。明治前期(1876~1885年)に比べて20年後(1896~1905年)には人口が1.21倍、1人当たり米消費量も1.21倍に増えたと推計されています。それまで、農村では米だけを主食とする(できる)人は少なく、米に麦・雑穀・いも等を混ぜるのが一般的で、実質の米食率は5割程度でした。好景気によって、農村の米食率が上昇するとともに米食中心だった都市の人口が増大したことで、お米の消費量はわずか20年で約1.5倍に増えたのです。

その1:お米の自給率:農林水産省

ただ家に閉じこもっていてはひやむぎと冷凍ご飯しかないため、雨のなかスーパーに向かいました。

途中、知人に遭いむげに断るわけにもいかず衆院選某候補者の演説を途中まで聞きます。

いったい誰が嘘を垂れ流しているのか「米だけは自給できた幻想」を当たり前のようにしゃべるのでウンザリします。そして私より年配のひとたちがそれに拍手をする始末。ため息が出ます。江戸時代、通商を制限し(いわゆる「鎖国」)ほんとうに米の自給率が100%だった時代があります。それから人口は4倍になり米が足らず、朝鮮・台湾からジャポニカ種を輸入し、不作で現地余剰がないときは東南アジアからインディカ種を輸入してしのいできた歴史があります。こんなもの少し調べればわかることです。

明治以降、日本で米が自給できた時期は長くありません(食用は自給できても、せんべい・あられ焼酎に外米が使われていたりします)。

1993年の米不足のとき、大正生まれの祖父母(かたほうはネイティブ百姓、もうかたほうは町部から嫁入り)から外米(インディカ種)の湯取りの仕方を習いましたが、戦後生まれの父親は外米の炊き方なんてまったく知りませんでした。外米輸入を知る世代とそれ以降で記憶の断絶がおきているわけです。

米が足らず買っていた時代を知らず「自給できた幻想」に乗っかって危機だ危機だと煽る。たまたまおかずが主食になり、みんなが米を食わなくなったから釣り合いがとれていただけで、とうとう円安でそれが崩壊してしまいました。そこのほうが問題なのに、どうしたものでしょう?

その6:都道府県別食料自給率と食料自給力指標:農林水産省

もしかりに台湾有事が起き、ミサイル攻撃で国内物流が寸断されれば、都会はすぐ干上がります。ほぼ食い物を国内の田舎や外国から買ってきて成立しているからです。生きながらえたければ帰れるところがあるひとは都会を棄てて田舎に戻るしかありません。

過疎で消滅しそうなところほど、余裕があります。移住してきても仕事がなければどうするのか?食わせるだけの農地がなければどうするのか?住宅を潰して芋でもつくるか?

じつは土地だけは余っている田舎こそ、伸びしろがあるんですけどね……。