松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年7月8日(月)の日録。

「わっこどん」「つくじぃたくって」

youtu.be方言すぎる昔話「浦島太郎」 - YouTube

熊本あたりに「わっこ」を「かえる(蛙)」の意味でつかう地域があります。

これが「わっこどん」と「どん」がつくと、鹿児島あたりでは「お前たちは、君らは」という意味になります。

「つくじぃたくって」は、「かき回す、いたぶる、ほじくる」という意味です。もとはたぶん「つくじる」ですが、あまり良い意味で使いません。細かいところまであらさがしをする、とか、ねちっこくいじめる、とか、かなりねちねちとしたニュアンスを含みます。

「つくじる」のさらに上位形が「せせくる」で、だいたい「あんがきどんがせせくりまわっちかい(あの野郎がなんでもかんでも暴き立てようとしやがってorねちねちと指摘しやがってorいじくりまわしやがって)」と使います。

ただこれ大辞林に「男女がたわむれる(露骨な表現を避けていますが、要は男が女のあそこをいじくることです)」とあるように、ほんらいこれが原義です(大辞林はふるい用法ほど後ろに記述するお約束になっています)。

言葉ってほんとうにむつかしいですね。なんで男女のイチャイチャが、田舎に来るとうらめしい行為という意味になるのやら。

 

化かしあいに負け、空気も読めず、他者に完全依存でこのていたらく。いくらなんでもここまで無能だったとは。

日ごろこの日記をご覧のかたならわかると思いますが、私は自民党が嫌いです(もっと正確にいえば権力が嫌い)。自民と書くくらいなら共産と書くほうがまだマシ(できれば共産も書きたくはないけど)という性向の者が書いた文章であることをお断りしておきます*1

東京都選挙区 - Wikipedia

各政党・勢力の集票力を2022年の参院選東京選挙区のデータで検討してみることにします。

小池陣営、蓮舫陣営、その他でグループ分けするとこんな感じになります。

自公+ファーストの会で260万票、立憲共産党が170万票、両陣営が「浮動票・無党派層」として期待したのが、維新やメロQに投票した140万票というわけです。

むかしから選挙では、相手を蹴落とすために、もう一人候補者を準備するということが行われてきました。立憲共産党にできれば入れたくないが、小池は嫌だ、というひとたちのために受け皿を用意すれば、立憲共産党に浮動票が流れていくのを阻止できます。

石丸氏は、「政治屋の一掃」などと豪語しますが、「裏金議員」の一人である自民党の萩生田光一衆院議員が主宰するTOKYO自民党政経塾の小田全宏塾長代行が、石丸氏の選対本部長を務めています

都知事選/石丸氏 選対本部長は自民系

いまのところ報じているのは赤旗だけなので赤旗を引用しておきます。あり得ないと思いますがほかの出版社やテレビ局が追随してきたら、記事引用を追加するかもしれません。

選挙は化かしあいの側面があります。勝てば官軍負ければ賊軍。あきらかに違法でないかぎり、すべての手をうち勝たなきゃ意味がありません。とはいえ「政治屋の一掃」と役者に吠えさせて、裏を束ねるのは手練手管な古だぬき自民党員、自民党をひた隠して小池の側面支援というのは、さすがに君たちひとの心を持ってるの?という気はします。

かたや、立憲共産党のほう、とくに立憲はふがいないというか、まともな選挙参謀が居ないことを露呈してしまいました。旧民主党時代がうそのようです。

こいつらはもう政党のていをなしていません。

連合東京は、引き続き、働く者・生活者のために、都政の役割と国政の役割を、それぞれしっかりと理解している「小池百合子」候補予定者を、連合東京「支持」候補者と位置づけ、今次東京都知事選挙に臨む。

連合東京|日本労働組合総連合会東京都連合会

いまの立憲にとって最大の支持母体であるはずの連合は、選挙前、早々に小池支持を決めました。労組を軽視する蓮舫より、日ごろから交流がある小池を推すという話も報道され、蓮舫は選挙前すでに支持母体から切り棄てられていたことがわかります。

 小池氏は令和2年の前回都知事選で約366万票を獲得しており、200万票では及ばない可能性も高い。それでも、立民関係者は「200万票を獲得できれば十分な追い風だ」と言い切り、その上で「小池氏に20万票差まで迫ることができたら、さらに強い風が吹いているとみることができる」と期待を語る。 

立民「蓮舫氏200万票」届くか 東京都知事選 野党共闘効果の〝立証〟狙う - 産経ニュース

支持母体が切り棄てた候補者を担ぎ出しておいて、なんとまぁ200万票とはとんでもない皮算用。「関係者」のあまりのボケぶりに、元日本◎党・新◎党のビラ配りとして不安になりますが、残念なことに予感は的中しました。

東京都知事選挙、全候補者の得票確定 小池百合子氏291万票・石丸伸二氏165万票 - 日本経済新聞

立憲執行部のおつむには脳みその代わりにゼリーでも入っているのか、投票してくれるかどうかわからない浮動票ウケばかりねらい、支持母体から嫌われている蓮舫を担ぎ出して、(萩◎田と小池から)刺客を立てられ苦戦の結果、3位に沈みました。

連日のように赤旗が蓮舫応援の論陣をはり、X(ついたー)で四六時中小池ではダメだと連呼してこのざまですから、どれだけ共産党に迷惑をかけたのかはかりしれません。立憲執行部は自己批判して全員共産党本部に土下座に行くべきです。

それにしても萩◎田と小池は、立憲執行部より何枚も上手でした。この都知事選、自民党の看板は嫌われていても、看板の架け替えと連れてくる役者次第ではまだまだ有権者をだませると実証したわけで、岸田文雄に自民党のぼろ看板をなすりつけて、政界再編と称し新党結成でみそぎを済ませにくる可能性も出てきました。

むかし田中派が割れて、新生党新党さきがけができたときと同じ構図です。

これ、立憲執行部がまともだったらこうはなっていなかったわけです。ひかえめに予言しておきますが、取り返しのつかない失敗をやらかしてしまったかもしれません。

 

8日の記録。

今日も出先のパソコン設定作業からの帰り、コスモスで冷凍ちゃんぽんとパンを2つ買いました。昨日おとといの登山のせいか食欲がないので、晩御飯はこれだけです。

先日注文していた靴が2足届いていました。

ひも靴は登山靴のみで、ふだんつかう革靴やスニーカーは、スリッポンやベルクロのたぐいしか持ちません。晩御飯を食ったあと、この日記の下書きを書くついでに、ネットバンキングで代金を振り込みました。

*1:但し、おカネをたんまりいただけるなら別です。いつでも宗旨替えして転ぶ準備はできています