松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

福岡市南区高宮4丁目 最上稲荷常光寺


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最上稲荷 常光寺 公式ホームページ

常光寺の始まり
当山は、西暦700年代に孝謙天皇・桓武天皇の帰依を得て、祈祷所として建立された岡山県の最上位経王大菩薩(通称・最上稲荷)を、大正時代に福岡市南区高宮の地に分霊した寺院です。
大正時代から昭和初期、最上稲荷教会と称してた当山は、数多くの著名人から信仰も多く隆盛を誇っていました。
浪曲師・酒井雲(村田英雄の師匠)や初代首相・伊藤博文の第二夫人である中山金により寄贈された石碑が、その当時の繁栄を物語っています。
その後、太平洋戦争が始まったのを境に無住となり、一度は荒廃しかけていましたが、玄常院日勤上人によって『日蓮宗常光寺』として戦後に再興され、現在に至ります。

「人道」と看板にあった石段は、水道工事のかたが木陰で休憩をとられていたのでさすがに遠慮し、車道から境内にはいりました。納骨堂の手前に駐車場があり、そこから参道に合流することができます。

本堂の横に柵があり、さらに石段を登っていきます。

奥の院に出ました。

奥の院
中央に筑紫の山の守護神安高天玉、両脇に最上様の眷属日車天玉(学問交通の神様)と法華経・如意山守護神如意龍玉が勧請されています。以前、現在の高宮浄水場の頂に安置されていましたが、浄水場建設の折、此の地に移されました。
最上稲荷常光寺

じつは画像を撮り忘れたのですが、このお寺さん、石段の参道(人道)の入口にある池に龍が住むと言われており、その龍を祀るお寺とのこと。奥の院にも、龍神さまが「如意龍玉:にょいりゅうおう」として祀られています。

「玉」は「王+、」で、「、」は宝珠を指します。手に神様が持っていたり龍が口にくわえている玉を宝珠といい、あらゆる願いをかなえるものとされています。人間の「王(おう)」よりさらに尊い宝珠をもった存在を「玉(おう)」と表現しているわけです(と、むかしどこかで習いました)。

 縁引天玉
えんびきてんのう
お持ちになっている琵琶を「弾く」ことで「良縁を引き寄せて」くださる、最上様従者の代表的なお一人です。
細かい彫刻が施された美形の石像で、美しいお姿のまま勧請されたいる所は全国でも大変珍しく、清酒をお供えして金色のハートの下で参詣すると、願いが叶うと言われています。希望の御縁を授かったという声も多く、現在も数多くの参詣者で賑わいを見せています。

最上稲荷 常光寺 公式ホームページ

これはいわゆる弁財天(弁天)さまではないのだろうか?とおもうのですが、縁引天玉さまとのことです。

参道には、大黒天さまも祀られています。

病気平癒を願う浄行菩薩さまとのことです。頭が悪く、血圧が高く、老眼・近眼、口もわるいし、根性もわるい、金運にめぐまれずさらに足は水●と、どこも良いところがなさすぎるため、あえて手をあわせただけで立ち去りました。

帰宅後、この文章を書くさいに公式ホームページを参考としたのですが、なんと「縁切り地蔵」さまを見落としていました。後日再訪したときに、確認したいとおもいます。

(2022.08.01訪問)