松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年2月12日の日録

范文雀さん。

youtu.be

あまり書くと、どういうタイプを美人と理解しているのか趣味性向がバレるので意外と書いたことがなかったのですが、子供のころ「范文雀」さんめあてにGメン75を視聴していました。懐かしいですね……。

www2.nhk.or.jp

54歳でお亡くなり……。なんだかなぁ。

 

野見山と出雲と土師と。

富雄丸山古墳と宝来山古墳(垂仁天皇陵)の太陽方位の共有(同伴性) - ものづくりとことだまの国

この文章を読んでいてふとおもった話です。

車で20分ほどのところに、「土師」と「出雲」という地名があります。

嘉穂郡桂川町土師 老松神社(1) - 美風庵だより

土師の老松神社には、大国主が少彦名(事代主)とともに数年滞在し開拓したという伝承があります(のちに安楽寺=太宰府天満宮領となったときに老松神社に衣替えします)。

このDBは電話帳とゼンリンが基本らしいのですが、ほぼ福岡県内に集中しています。

「野見山」さんの名字の分布。 - 日本姓氏語源辞典・人名力

「野見」さんをみた記憶はないけれど「野見山」さんは、出雲・土師の地名が有る周辺に分布しています。

「出雲」な「土師」氏の出の「野見」氏という三題噺に見事につながるなぁ、と。

ただ、垂仁天皇(イクメイリビコ)の時代というからには、九州王朝説をとるにしても、もう新都畿内に拠点移動したあとのお話です。けっこう新都から旧地への逆照射があるため、これにどこまで意味をもとめるかは不明です。

個人的には、この土師・出雲一帯から田川郡にかけて大国主が少彦名(事代主)と協業して開拓に励んだ伝承があること。忍骨命をはじめ彦山権現の神々(+現王朝の祖となる都怒我阿羅斯等:つぬがあらしと)は、鷹の姿になり後からやってきた伝承があること(=現王朝の祖による版図の塗り替え)のほうが、よっぽど重要です。

まだ大国主が組む相手は大物主(大山咋)ではない点にご留意ください。

地名の由来は、かつて香春岳中腹で銅が採掘されていたことによる。同鉱山の銅は東大寺大仏の建立や宇佐八幡宮の神鏡にも用いられた。

採銅所 - Wikipedia

田川郡香春町採銅所 古宮八幡宮 - 美風庵だより

はるばる東大寺の大仏さんの原料を九州から運んだということをみても、草創期のひとの移動は想像を超えるものだったでしょう。当時、向こうではまだ鉱山開発がすすんでいなかったのかもしれません。

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(いまは取り壊されて更地)

「日本ソフトバンク」名義の会社を設立したのは1981年であるが、孫自身は事あるごとに「私は、福岡の雑餉隈で、アルバイト社員二人とソフトバンクを始めました」と話している。雑餉隈の雑居ビルに存在した会社は、ソフトバンクの前身にあたる「ユニソン・ワールド」という会社であったが、孫自身はこの「ユニソン・ワールド」がソフトバンクの起業だと考えていることがこの言葉から分かる。

孫正義 - Wikipedia

7月8日の日録 - 美風庵だより

ソフトバンクにかぎらず田舎の会社が発展して、東京に本社をうつし日本を代表する企業のひとつになるケースをみればわかるとおり、草創期の痕跡なんてじつはたいしたことないものなのです。

高良玉垂宮神秘書同紙背

この香春岳、玉垂宮神秘書では高良峯とされ、彦山権現に奪われのちに香春岳と呼ばれるようになったとあります。

その香春岳もよほどこの世に存在してもらってはまずいのか、セメント鉱山として半分くらい無くなっています。こうやって都合の悪いものは消え去り、ほとんどない痕跡から真実を追い求める私たち九州王朝論者は、さらに泥沼にはまっていくわけです。

 

「やあっぱり、お~れ~はぁ~」のつづき。

今日はお出かけの予定がありません。

昨日に引きつづき、菊正宗の商品を買ってきました。

SECESSION(セセシオン) ブランドサイト|菊正宗 ~SAKEはもっと自由になる~

樽酒ブランドサイト|菊正宗~生酛(生もと)で辛口はうまくなる。~

まずは「濃醇甘口」の「セセシオン」から。

ヨーグルトの匂いと酸味がします。原材料名は「米、米こうじ、醸造アルコール」なので、まちがっても乳製品は入っていません。お酒は乳酸菌のちからで雑菌の繁殖をとめて、酵母がアルコールをつくるための環境をととのえます。だから乳酸の味がしても不思議ではないのですが、あたまが混乱します。

てっきり、低アルコールの甘口という触れ込みから「甘酒のかったるい甘さをアルコールで割ってライトにしてみました(てへ」系の、何年か前に各社から出ていた低アルコール日本酒みたいなものを想像してたんですが、これ、すごいです。まさかカップ酒でこんなのがでてくるとは……。

ただこれ、おっさんには酒のアテに困ります。

チーズとかクラッカーとか生ハムとか、ほぼ白ワインだとおもってツマミを選ぶべき酒です。

どうせ「日本酒のツマミだから」と、スーパーで特売だった米国牛の細切れに、しめじとシイタケを砂糖醤油で煮込んだもの(要するに肉ときのこだけのすき焼き)をつくってしまい、大失敗しました。

ヨーグルトの香りと酸味、後からくる梅の香りとまろやかな甘みに、醤油味の煮物は絶望的に合いません。菊正宗のホームページでは「和洋中の創作料理とあわせて」とか書いてますが、ぜったい醤油との相性は棄ててますよね?正直に言うべきですよ?

でも、これは美味いです。チョコレートかじりながら飲む酒です。日本酒とおもわず、米でつくった白ワインだとおもうようにしましょう(赤ワインではないね)。

おもしろがっているうちに「セセシオン」をのんでしまい、後半戦は「樽酒」です。むかし「樽酒は、本醸造酒に杉の香りをつけたもの」という話をどこかできいていましたので、比較用に昨日買った「本醸造」をコップに注いでもってきました。

やっぱりこれですね(^^♪

さきほどの牛ときのこの煮つけをアテに、チビチビ飲んでいるとじつに幸せな気分になれます。菊正宗にかぎらず「辛口」をうたう酒の和食(それはすき焼きでもたれ焼きでも煮魚でもいいのですが)、とにかく醤油文化との相性の良さは異常なほどです。しかも杉樽の香りが無駄に高級感を感じます。プラスチックのカップ酒なのに、一合升で飲んでいる気分です。一点だけ気になるのは、本醸造よりもほんのり甘めで飲みやすく仕上げている点。「本醸造を杉樽に詰めたもの」とむかし聞きましたが、これは別物ですね。あきらかにちがいます。

香りのよさとかとかんがえず、ふつうに電子レンジでゆるく燗をしてのむなら、本醸造のほうがありかな、という気がします。ツマミの味を邪魔しないぶん、ほどよくゆっくり酒と対話できます(いくらパソコン打ちながらとはいえ、昼食に90分かりました)。

まぁなんせ1.8Lパック酒が3本もありますから、しばらく禁酒・断酒・節酒はいやおうなく解除せざるをえません。

いいのかこれで?(゜゜)