松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2022年12月6日の日録

穴のあいたおカネと吹き抜け。

意外とアクセス数が稼げることに気づき、今日も占いの話を書きます。

5円玉や50円玉のように中央に穴のあいたおカネがあります。中央に穴(空、欠け)があるのは、いい意味でもわるい意味でも「吸い寄せる」効果があります。

ショッピングモールで中央にでかい吹き抜けがあるのは、たんに景観上のデザインだけでなく、中央にでかい吹き抜けという「欠け」をつくることで、周囲を吸い寄せる縁起をかついでいるのです。

塀のある家にするべきかどうか。 - 美風庵だより

家相は有効か。 - 美風庵だより

むかし、四合院という中国のひとがかんがえた最強の開運建築物について、書いたことがあります。中庭という欠けに向かって、周囲を吸い寄せることができ、必要時には自らの意思で、塀で遮断した小社会にすることもできるというものです。ただ、これが成立するためには大家族で住んでいる前提があって、身内だけで家のなかに渦をおこし、周囲を吸い寄せられるだけのエネルギーが必要です。いまの核家族でこれは、維持できません。

小さい家を大きく見せるために玄関を吹き抜けにする事例は多々ありますが、あれは意外とかんがえものです。どうせ吹き抜けにするなら家族、知人が集まる場所を吹き抜けにするほうがまだよく、吸い寄せる力を期待したほんらいの使いみちでもあります。とはいえ、家で公文式や学研教室、そろばん塾をやるか、店舗兼用でもないかぎり、宝の持ち腐れになっているケースが多いのもたしか。

よく神社のお守りに、「種銭」などという名前で5円玉や50円玉に稲穂を挿したものがあります。穴が吸い寄せ稲穂が実る縁起担ぎのよい例で、もうそういうところでしか、吹き抜け(穴)の使いみちはないのかもしれません。

 

売り家の家相を見に行く。

昼に待ち合わせして、中古住宅の家相を見に行きました。

よほどの大型書店でもないかぎり、いま、家相の本はほとんど置いていません。風水ブームも一時期ほどではなく、むかしに比べるとほんとうに廃れました。

そのせいか、数年に一度くらい、こんな貧相なブログの記事をgoogle検索で探しあて、家相についての問い合わせがあります。

これは以前からつかっている早見表です。いろいろな占い師が家相の本を書いていますが、基本はこんな感じです。あとは、流派により中心をどうとるかが異なったり、風水の要素を取り入れたり日家奇門(金函玉鏡)で個人を重視したりする違いはあります。

たとえば同じ間取りの建売住宅や公団住宅に住んでいても、出世するひとも夜逃げするひともいます。

私の住んでいる分譲マンションでも、多少は間取りの変更はききますが配管を大幅に変更はできないため、基本的な水回りの配置はかわりません。

では1階から10階までみながみな、私のような貧窮にあえいでいるでしょうか?ぜんぜんそんなことはありません。10年間管理組合の役員と防火管理者やっていたので薄々わかりますが、儲かっているところは儲かっています

家相なんてほんとうにアテになるものなのか、知識として知ってはいても、私自身ですらうたがっているのが、本音です。

さすがにこれでは説明がつかない(客にアピールできない)とおもったのか、風水や日家奇門を取り入れ「主人の運勢をみるべし」という流派が台頭してきました。これなら、おなじような間取りでなぜ運勢が異なるのか説明できます。しかし「主人」という考えが曲者で、二馬力共稼ぎの場合どちらを主人とみるのか、御子息が稼ぎ頭でも年金暮らしの老父が生きていれば主人とみるのか、これもあいまいです。

この混迷ぐあいをみれば、誰もアテにしないようになり書店から家相の本が消えるのも当然なのですが、「家相というものが存在する」という刷り込みだけはのこっていますから、ネットを探し歩いて、我々のような好事家にたどり着くひとが居るのも事実なのです。

今回初めてお会いした相談者と現場を見に行き、手持ちの家相の本の必要部分をいくつかコンビニでコピーしてお渡ししました。けっしてひどい物件ではなかったのですが、相談者の「売り家=わけあり物件」という刷り込みがつよすぎるため、かなり不安を感じておられました。

むかし、まだ占いに凝りはじめたころは、売り家=わけあり物件だらけと言ってもよく「これはねーわ」と家相の本を片手に大凶相の事例を勉強させて(笑わせて)いただくことが多々ありました。しかし、いまは御子息や御息女の数も少なく、彼らが就職すれば自然と老夫婦のみになり、両方がお亡くなりになったり老人ホームにはいってしまい田舎の家を処分するため売りに出ているものが多数です。夫婦別離で住宅ローンが払えず手放した物件とか、夜逃げ競売とか、逆に意識して探さないとみつけられなくなっています。

敷地に問題がなければ更地にして建て替えてしまえばよく、建物の間取りより、立地を重視すべしという話をしました。

 

非常に積立しにくい相場になってきました。

純金積立なら三菱マテリアル GOLDPARK(ゴールドパーク) 三菱の金

ウクライナ紛争ぼっ発のときにどん、と値上がりして、それ以降ダラダラと国際価格は下がっているのですが、円安の影響で国内価格が高止まりし、非常に積立しにくい金相場になっています。

円高に振れたので8,000円台を割ってくれないかと期待しているのですが、まだだいぶかかりそうです。

 

「亡き王女のためのパヴァーヌ」

Ravel: Pavane pour une infante défunte, M. 19 - YouTube

ふとおもいたち、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を聴いています。

亡き王女のためのパヴァーヌ - Wikipedia

諸説あるが、ラヴェルがルーヴル美術館を訪れた時にあった、17世紀スペインの宮廷画家ディエゴ・ベラスケスが描いたマルガリータ王女の肖像画からインスピレーションを得て作曲した、とされる。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/31/Las_Meninas%2C_by_Diego_Vel%C3%A1zquez%2C_from_Prado_in_Google_Earth.jpg/800px-Las_Meninas%2C_by_Diego_Vel%C3%A1zquez%2C_from_Prado_in_Google_Earth.jpg

マルガリータ・テレサ・デ・エスパーニャ - Wikipedia

なるほど、この絵からこの曲が生まれたわけですね……。