美風庵だより

風にちる 花のゆくえは 知らねども

おもうこといろいろ。

元のみすけ。

「なぜ酒も飲まないのにそんなにウィスキーもっているのですか」というコメントをいただきました。

2008年にはてなダイアリー(現在のはてなブログ)に引っ越してきて、以前のブログは解約と同時に消えてなくなったため記録がありませんが、むかしは、呑み助でした。

クルマを運転する予定がない日は、ほぼなにか酒を飲んでいる状態で、軽いアル中だった可能性があります。

だいたい酒をやめるのは、健康診断でひっかかったから、というのが多いものです。私もそうなのだろう?と訊かれることがたまにありますが、そうではありません。決して数値はよくありませんでしたが、そこまで悪くはなかったので、無視していました。

酔っぱらった状態で怪我をすると、普段の数倍流血します。血が止まりません。泥酔した状態で後ろに倒れておもいきり頭を打ちつけ、気絶しました。

それ以前にも、スレートを踏み抜いて実家作業場の2階から転落したり、屋根に上がって甲羅干しをしていて地面にころげ落ちたり、交通事故に居合わせてもらい怪我(負傷者の引きずり出しを手伝っていて血で手が滑り転倒(笑))したり、流血の惨事になったことは何回かありましたが、意識が飛んだことはありません。

酒が入っていると、失血がはやいので気絶します。

あの事件でおそろしくなり、なるべく度数の高い酒は控えるようになりました。

それ以降「アルコール度数のひくい酒ならよかろう」と、ビールばかり飲んでいたのですが、ご承知のとおり、痛風にはよくありません。

2011年に痛風の発作がでてしまいました。

生活困窮のなか、どうしても飲むなら焼酎のお湯割りくらいしかありません。

いまはむかしに比べて飲みやすいものもいろいろ出てきましたが、しょうじき焼酎は好きではありません。とくに2000年代以降「芋焼酎を語れないやつは酒飲みではない。芋焼酎は嫌いだ麦焼酎か米焼酎もってこいというやつは、九州に住まなくてよい」という風潮がつよくなります。どこの焼き鳥屋でも居酒屋でも「芋焼酎のおすすめ」をことわると、店員さんが露骨にガッカリした顔をつくるようになりました。メニューに載っているのに「芋焼酎しか売れないから二階堂(むぎ焼酎)以外ぜんぶ卸からもうとってない」なんて吠える店がある始末。

ビールを飲むのはよくないし、炭酸しっかりめのハイボールやチューハイは、腹がふくれてメシの邪魔。「日本酒を持ってこい」というと「燗酒って手間とられるんですよね」と小さい店はしれっと言うし、ボトルキープしようとすれば「雲海(そば焼酎)と、しろ(こめ焼酎)は、仕入れが高いからその値段でキープさせない。持ち込みはお断り。おとなしく黒霧島(いわずとしれた芋焼酎)にせれ」と言われます。

邪魔者扱いです。

ビールがだめなら、ハイボールちびちび飲んで、会食の時間をやり過ごすしかなくなりました。

そんな生活をしていると、さらに酒に弱くなります。

弱くなると、さらに飲みません。

手元のウィスキーは、まだ呑み助だった時代の名残りです。

ハイボールブームが到来したのは2009年で、それ以前、国産洋酒は在庫がダブつき生産量も縮小の一途、原酒が余ってしかたがない状態でした。各社それぞれ、限定品を販売することで、少しでも売れ残り解消をはかります。

サントリーは、特殊な材質でつくった樽で貯蔵したレア物を限定発売し、ニッカは年1~2回、特定の樽から詰めたもの(いわゆるシングルカスク)を、親会社のアサヒビール経由で販売するようになります。後年は抽選販売になりましたが、この企画当初は先着販売でしたので、同じものを2本買い求め、1本は退蔵し、1本は開封して飲んでいました。

2009年のハイボールブームで暗雲たれこめるようになります。生産フル稼働状態となり、こういう好事家相手のお楽しみ企画をやるヒマも、原酒もなくなってきました。親会社のアサヒビールから、シングルカスクシリーズはもうやらない旨の告知があり、その後の「マッサン」放映でいよいよ会社はとんでもないことになっていきます。

定番商品も輸入原酒のブレンドを大幅に増やして味が変わり、ひごろ愛飲していた「ハイニッカ」の4Lペットボトルも終売となってしまいます(そもそも「ハイニッカ」自体も変わってしまいましたが)。どんどん商品ラインナップは整理されていきます。「響」より美味かった「鶴」は消え去り、スーパーニッカも匂いばかりが華やかになって、味わいが薄くなっていきます。

飲む機会が減れば弱くなり、手に取ってみようとおもわせる商品がないから、さらに飲まなくなる。

ではいままで買いだめたウィスキーを開封するかという気にもなれません。次は手に入らないとおもうと、もったいないからです。

 

というわけで、冷蔵庫には料理兼用の日本酒と赤ワイン、押し入れと書斎にたまに飲む安いウィスキーがあるだけとなりました。

 

どっちもどっち。関わらぬにかぎります。

ついに現れた「FIRE卒業」ムーブ。不穏な米国株と物価高のおかげで“勝利の方程式”はあえなく崩壊。SNS上は「再就職大変そう」など嘲笑の嵐 | マネーボイス (mag2.com)

FIRE自体に批判的な層が主に中心となり、SNS上で大いに盛り上がっている「FIRE卒業」だが、それに至るパターンは大きく2つに分かれるのではという見方が根強い模様。

一つ目は、FIRE達成によって経済的自立と膨大な自由時間を手に入れたものの、“毎日が休日”といった日々を持て余してしまい、むしろ何もしないことに疲れてしまったというパターン。
(略)
これらは言ってしまえば“贅沢な悩み”といった類の話だろうが、そのいっぽうで切実なのがもうひとつの「FIRE計画の思わぬ破綻」だ。

これ、まぁ、どっちもどっちだという気がします。

FXや先物で爆勝ちして「自分は勝ち組、お前らは一生社畜で可哀相」みたいな、他人を馬鹿にして見下す書き込みをSNSやブログ、2chに書き散らかしている連中もあれこれ目撃しましたし、そういう連中への不快感を持っている層があるのは事実です。

厳密に統計とったわけではありませんが、ネットの書き込みをみるかぎり、FIRE批判派は、こういう下衆の書き込みに反感を示した層と、重なるのではないか?という気がしています。

この議論がネットを騒がすようになって、気づいたら2週間以上たっています。

しょうじき、成功して他人を見下し馬鹿にした連中が居て、彼らの失敗を「ざまあみろ」とあざ笑う連中も居る。これ、べつにFIREでなくてもどこにでもある話です。

どっかの和菓子屋の社長も、調子に乗ってたら、足すくわれましたね。FIRE失敗はせいぜい家族に迷惑をかけるだけですが、この社長さん、従業員と会社そのものを傾かせているので、もっと話になりません。

話をもどすと、これ、たまたま「卒業」と表現したことで、話がいやらしくなっています。

もともと卒業には「学校の課程を修了する、なにかに一区切りをつける」という意味しかなかったのですが、あるアイドルグループが、

(1)不祥事をしでかしたメンバーを追放する。

(2)若い新人メンバーがはいったので、旬を過ぎた稼げないやつを放逐する。

(3)内部の人間関係正常化のため、稼ぎの少ないほうをたたき出す。

(4)お局化し、スタッフの手に余るようになったかたに独立してもらう。

ことを「卒業」と言い換えてしまったため、どうも「転落・追放」をカッコつけて「卒業」と呼ぶ風潮ができてしまいました。

その人が成功したかどうかは、たぶん死んでみるまでわからない気がします。無職が長くてもいろいろ働けるところはありますし、叩く側も調子に乗って叩きすぎです。

これらのコメントのとおり。叩いたからって、自分が儲かるわけではありません。

しょうじき、自分のような貧困層には縁がない世界ですのでコメントしにくいのですが、どっちもどっちだとおもいます。

とくに卒業メンバーを擁護すべきともおもえませんし、叩く側に加担する必要もなかろうとおもいます。関わらぬが吉かと。